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2025/1/24
【クローズドリサイクル】ロッテ、コアラのマーチ製品箱にリサイクルし古紙原料の安定供給と品質維持に取り組む
ロッテ狭山工場では、生産ロス等で排出された製品箱等の古紙を、コアラのマーチの製品箱としてリサイクルする取り組み(クローズドリサイクル注1)を2025年1月より開始した。回収された古紙の利用先管理が可能となり、トレーサビリティが向上したことにより、この取り組みが実現した。
注1 マスバランス方式によるクローズドリサイクル。マスバランス方式とは、ある特性を持った原料(この取り組みでは、ロッテ工場より排出した古紙)がそうでない原料(一般に回収された古紙)と混合される場合に、原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法のこと。

同社はESG目標に「循環型社会への貢献」を掲げ、プラスチック削減、リサイクル素材や環境配慮紙の活用等の環境配慮設計に取り組むだけでなく、廃棄後の有効活用や資源循環にも取り組んでいる。
取り組み概要
日本では、古紙全体の回収率は81.6%、古紙利用率は66.8%注2と高い水準にあるものの、菓子箱等に使用される白板紙の原料になる雑誌古紙の発生量は年々減少し、製紙業界において深刻な問題となっている。安定した古紙需給を支え古紙品質を維持するためにも、古紙分別排出のより一層の徹底や品質の高い古紙供給体制の整備が求められている。こうした社会的背景を受け、ロッテでは、事業所から排出される古紙についてトレーサビリティを向上させ、貴重な再生資源である古紙の確保及び有効活用を行う取り組みを始めた。
注2 公益財団法人 古紙再生促進センター 2023年推計
http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/kaisyuritu.pdf
http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/riyouritu.pdf
日本製紙連合会 https://www.jpa.gr.jp/file/release/20210201000000-1.pdf
■サーキュラーエコノミーの実現に向け
同社はこれまでも、製品の容器包装は環境に配慮して設計してきた。本来の機能である品質保護性を担保した上で、できるだけ紙やプラスチックといった原材料の使用量を削減するなど、省資源化やリサイクルしやすい容器包装の開発に取り組んでいる。あわせて廃棄後の包装資材の有効利用に取り組むことで、循環型社会への貢献を目指している。
ロッテ公式HPサステナブル取り組み内、サーキュラーエコノミー概要
https://www.lotte.co.jp/corporate/sustainability/environment/circulareconomy.html
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