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2025/3/13

【ジャパンパッケージングコンペティション】日本印刷産業連合会、経済産業大臣賞に日清食品と味の素、入賞作品40点を決定

 日本印刷産業連合会は2月14日、「第64回2025年ジャパンパッケージングコンペティション(JPC2025)」の審査会を東京都千代田区のTOPPAN神田和泉町ビルで審査会を開催し、118点の応募作品の中から「経済産業大臣賞」に、日清食品の「カップヌードル カプヌのエモい出パッケージ」と、味の素の「CookDo®(中華・韓国醤調味料)熟成豆板醤/コチュジャン/担々醤/甜面醤」の2点を選出した。
 日清食品の同賞受賞は初、味の素は3年連続5回目。両作品の概要は以下のとおり。

■「カップヌードル カプヌのエモい出パッケージ」
「経済産業大臣賞<1部門>」の受賞作品。
 <1部門>の審査基準は、「保護、機能、構造、デザイン等、市場性に最も優れているもの。

<選評>
 カップヌードルは「発明」されてから53年がたったという。多くの人が何食も食べてきた中で、心温まる思い出がたくさんあるだろう。そんなエピソードを全国から寄せてもらい、100種類の「エモい出」をカップにデザインした。ロゴに似た見慣れた書体を1文字ずつ作って表現しており、デザインに無理がない。展開が斬新でプロモーショナルな企画となった。100の別々のデザインカップを製造するという日清の技術の力も素晴らしいのだと思う。

■「CookDo®(中華・韓国醤調味料)熟成豆板醤/コチュジャン/担々醤/甜面醤」
「経済産業大臣賞<2部門>」の受賞作品。
 <2部門>の審査基準は、「安全性、リサイクル性、環境対応等が特に配慮され、最も優れているもの」。

<選評>
 チューブ・瓶タイプともにリニューアルされた。チューブタイプは触っただけで薄さと柔らかさを実感できる新素材が採用された。プラスチック量が50%削減されつつ、最後まで中身を絞り出しやすくなっている。安全性第一の食品パッケージの一段の進化を感じさせられた。裏面の一部を透明にして残り量が一目で分かる工夫もある。デザインはキャッチコピーの「無限に使える」より「∞」の記号を目のようにあしらい、店頭でも印象的だろう。

 審査会では経済産業大臣賞両作品以下、「経済産業省製造産業局長賞」、「経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞」、各後援団体賞、主催者賞、部門賞の計40作品の入賞を決定した。
 JPCは実際に商品化され販売されたパッケージの優秀性を競うもので、今回、64回目と長い歴史を誇る。近年、パッケージデザインには、使いやすさなど従来の機能に加え、安心・安全、環境への配慮など多様な要求があり、社会的責任も増大している。パッケージデザインはこうした状況を乗り越え、人々の豊かな暮らしを実現する新しい開発・提案が求められている。
 日印産連は今後も、JPCを通じて市販パッケージを総合的・多角的に評価し顕彰することで、パッケージ開発に寄与し、社会に貢献していきたいと考えている。
 授賞式は5月30日午後、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催予定。

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