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2025/6/2

【ホットメルト】artience、100℃以上の耐熱性を有するエージング工程不要のUV硬化型粘着剤を開発

 artienceグループトーヨーケムは、自動車・エレクトロニクスデバイス鋼製部材の接着にも使用可能な100℃以上の耐熱性を有し、またエージング工程が不要で生産プロセスの短縮に寄与するUV硬化型ホットメルト粘着剤「トヨメルト P-201シリーズ」を開発した。

 トーヨーケムが開発したUV硬化型ホットメルト粘着剤「トヨメルト® P-201シリーズ」は、従来の溶剤型粘着剤とホットメルト粘着剤の特徴を併せ持つ粘着剤。

 既存プロセスでは乾燥工程やエージング工程が必要であることから、出荷や二次加工に移るまでに時間がかかるほか、乾燥に係るエネルギーコストや環境負荷が課題となっている。

 一方、ホットメルト粘着剤は有機溶剤を使用せず、乾燥も要らない、環境にやさしい接着剤だが、加熱すれば液状になり、冷却すれば固化する特性上熱に弱く、使用用途が限られるという課題があった。

開発コンセプト

 「トヨメルト P-201シリーズ」は、UV照射により架橋構造を形成することで、ホットメルト粘着剤でありながら、100℃以上の耐熱性を有している。これにより、従来のホットメルト粘着剤では対応できなかった自動車・エレクトロニクスデバイス鋼製部材の接着にも使用することが可能になる。また、一般的に接着しづらい素材であるポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチックから、アルミやステンレス鋼(SUS)などの金属、ガラスまで広範な素材に対して強固に接着する。さらに、硬化後もゴムの様な柔軟性を維持するユニークな特性を有している。

 トーヨーケムは、独自のポリマー・テクノロジーから生まれた要素技術をユーザーのニーズとマッチングさせ一緒になってイノベーション製品を開発することで、世界中の社会課題解決に貢献できる企業を目指していく。

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