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2025/5/13

【ポリエーテルスルホン】BASFのUltrason E2010、Bruviがコーヒーマシンの抽出レンズに採用

　BASFは、米国のコーヒーマシンブランドBruvi^®のコーヒーマシンの抽出レンズの製造に、Ultrason^® E 2010を提供する。抽出レンズは複雑な射出成形部品であり、Bruvi^® 独自の自動最適化抽出テクノロジーの構成要素。コーヒーポッドをスキャンし、レシピに応じて抽出パラメーターを自動的に調整することで、コーヒーの最適な抽出を実現する。BASFのポリエーテルスルホン（PESU）は、優れた機械的強度、180℃までの耐熱性・耐蒸気性、温度変化に対する寸法安定性によって、コーヒーマシンの耐久性を向上させる。食品接触用途として承認されたこの熱可塑性プラスチックは、Bruvi^® の「よりおいしいコーヒー」と「衛生的な抽出」を保証する基準を満たしており、 コーヒーの味に影響を与えず、臭いを発生させない。そのため、Ultrason^® E 2010はコーヒーマシンに用いられる従来の素材を上回る性能を発揮する。

　高品質な熱可塑性プラスチックUltrason^® E 2010は、米国、欧州、中国の食品接触用途の規格にも準拠している。Bruvi^® のようなシングルサーブ抽出システムは、温度に依存しない機械的特性と有害物質を含まないというメリットをもたらす。また、Bruvi^® が求める常に上質な風味と、さまざまな抽出オプションの精度を、コーヒーマシンの耐用年数全体にわたり提供する。Bruvi^® の共同創業者であるソン・オ氏は次のように述べている。
　「当社のコーヒーマシンは、高性能、使いやすさ、カスタマイズ性、汎用性を兼ね備えています。Ultrason^® を選んだ理由は、Bruvi^® の高度な抽出テクノロジーをサポートしてくれるからです。安全に使用できるだけでなく、コーヒー抽出時に発生する高圧と高温蒸気への耐久性も備えています。Ultrason^® 製の抽出レンズは、当社の自動抽出システムにおいて、焙煎者が意図した通りの最適なコーヒーの味を生み出す鍵となっているのです」
　また、Ultrason^® によって、デジタル操作やアプリで遠隔操作できるスマート家電を実現することも可能。BASFのグローバルビジネスディベロップメントUltrason^® 担当者のエリック・ガベルス氏は次のように述べている。
　「家庭用および飲食業界向けにカスタマイズされたUltrason^® グレードは、長年にわたりコーヒーマシンのテクノロジーを進化させてきました。コーヒーがトレンド飲料となった今、使用される素材には高い機能性とデジタル対応力が求められています。コーヒー抽出の専門メーカーであるBruvi^® との協力関係は、BASFが耐久性に優れた最新家電用にカスタマイズされた素材と、あらゆる地域での安定した素材の供給、それに対応するテクノロジーサービスを提供できることを示しています」
　中粘度グレードのUltrason^® E 2010は、優れた機械的特性により、スムーズな射出成形が可能で、ネジで簡単に組み立てることができる。Ultrason^® E 2010で製造された抽出レンズはゴムでオーバーモールドされており、コーヒーカプセルがしっかり固定されるため、コーヒーマシン内への水の侵入も防ぐ。
　Ultrason^® は、ポリエーテルスルホン（Ultrason^® E）、ポリスルホン（Ultrason^® S）、ポリフェニルスルホン（Ultrason^® P）から成るBASFの製品群の商標名。この高性能熱可塑性プラスチックは、水濾過用メンブレン、スタイリッシュで耐久性があり安全な家庭用品やケータリング用品、自動車産業や航空宇宙産業で使用される軽量部品の製造に使用されている。Ultrason^® ブランドは、その優れた特性により、熱硬化性樹脂、金属、セラミックの代替として利用することができる。
■Bruvi^® について
　2018年に設立されたBruvi^® は、シングルサーブシステムによる驚くほどおいしいコーヒーと、独自のGuilt Free Toss^® B-Pods^® を提供している。また、米国スペシャルティコーヒー協会（SCAA）のゴールデンカップ基準に準拠した特許出願中のテクノロジーによって、シングルサーブの抽出方法を刷新している。コーヒーファーストの企業として、Bruvi^® は持続可能な方法で調達されたスーパープレミアムなクラフトコーヒーを提供しており、自社ブランドに加え、最高のスペシャルティコーヒー焙煎業者との提携も行っている。ロサンゼルスを拠点とするBruvi^® は、発明家であり元エンジニア兼特許弁護士のソン・オ氏と、The Coffee Bean & Tea Leafの元CEOであり、投資家、取締役兼M&Aコンサルタントのメル・エリアス氏によって設立された。2人のコーヒー業界での経験は、あわせて40年になる。

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