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2025/5/19
【宇宙用太陽電池】日本ゼオン、米国スタートアップSolestial社に投資

日本ゼオンは、この度、CVCを運営する子会社Zeon Ventures Inc.(米国カリフォルニア州、代表者:高橋和弘)を通して、宇宙開発に必要な電力を安価で提供する革新的な太陽電池技術を開発する米国スタートアップSolestial, Inc.に投資した。日本ゼオンは、今回の投資を通じ、宇宙産業での事業機会を探索する。
Solestial社のシリコン製宇宙向け太陽電池セルは、低軌道(LEO:Low Earth Orbit)宇宙空間用に設計されており、宇宙空間での放射線損傷に対する自己修復機能を持つことが他にはない大きな特長。同社はこのセルを組み合わせて超薄型、低質量、フレキシブルな太陽光発電モジュールにし、通常の動作温度で放射線損傷を自己修復することで、宇宙空間での長期間の使用を目指している。また、Solestial社のソリューションは拡張性が高く、モジュールは自動化された機械で生産できるため、従来の宇宙用太陽電池製品と比べ、低コストで製造できる優位性がある。Solestial社は、独自に開発した軽量で長寿命、かつ高効率なソリューションの提供を通じ、宇宙太陽光発電の需要拡大に応える。
日本ゼオンは、Solestial社との連携を通じ、衛星をはじめとした宇宙産業での事業機会の創出を目指す。また、日本ゼオングループの様々なアセットを共有することで、Solestial社の更なる成長の支援に加え、Solestial社との協業の可能性を検討する。
日本ゼオンは中期経営計画STAGE30で“2030年度新規事業売上高+600億円”を掲げ、新規事業の拡大を目指している。今後も重点4分野(「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」)でのスタートアップへの投資・支援や、あらゆる産業・分野に変革をもたらす新素材の提供と用途開発により、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。
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