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2025/9/9

【日本パッケージングコンテスト2025】ジオパック、「表刷り×水性デジタル印刷」で食品包装部門賞受賞

 ジオパックは、公益社団法人日本包装技術協会主催「日本パッケージングコンテスト2025」において、大和、シンク・ラボラトリー、パックエールとともに、食品包装部門賞を受賞した。受賞対象は「表刷り×水性デジタル印刷で廃棄物の大幅削減を実現するパッケージ」。
 このパッケージは、不要なものをつくらず、必要な時に必要な分だけを生産する仕組みによって、製造ロスや在庫廃棄を抑制。さらに、従来PET外層を紙に置き換えることでプラスチック使用量を約37%削減した。水性インクの採用によりVOC排出もゼロとし、環境性・短納期・多品種小ロット対応を両立している。
 受賞したパッケージの主な特徴は次の通り。
・紙/VMPET/LLDPE構成、PET外層を紙に置換(プラ37%削減)
・共通紙原反×水性デジタル印刷で短納期・小ロット対応
・製版不要による資材削減、工程ロス・在庫ロスを大幅低減
・紙の質感と印刷の鮮やかさを両立し、機能性も確保
 本方式は、大和のオーガニックティーブランド「なごみナチュルア」に採用。生分解性ティーバッグと組み合わせることで、ブランド全体の環境性能を高めている。多品種を小ロットで柔軟に展開しながら、価格競争力も維持している。

 「10種類のパッケージデザイン×1デザイン1,000袋」の多品種小ロット対応を実現。 広幅のラミネート済み原反を保有することで、他寸法のパッケージについても短納期での提供を実現

 今回の受賞は、単に素材を置き換えただけではなく、「製造工程そのものを見直し、廃棄物削減につなげた点」 が評価されたもの。
 ジオパックの時田義明代表取締役社長は次のようにコメントしている。
 「今回の受賞は、当社が目指してきた“つくりすぎないものづくり”が認められた結果です。これからの企業は廃棄物にも責任を持つことが求められます。今後も技術と工夫で、持続可能な社会に貢献してまいります」

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