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2025/6/11
【生分解性ポリマー】ミズノとカネカ、世界初の海で分解する人工芝葉を採用したスポーツ用ロングパイル人工芝と充填材を共同開発
ミズノとカネカは、カネカ生分解性バイオポリマー Green PlanetⓇ※1(以下Green Planet)を使用した屋内型人工芝葉と充填材の「生分解性人工芝シリーズ」を共同開発した。スポーツ用途としては世界初※2。「生分解性人工芝シリーズ」の発売時期は2025年内の予定。
※1 カネカが開発したバイオマス由来の生分解性バイオポリマー
※2 Green Planetを使用した海洋生分解性人工芝として(カネカ、ミズノ調べ。2025年6月現在)

今回カネカと共同開発した「生分解性人工芝シリーズ」は、充填材や経年により摩耗した人工芝葉が、意図せず海に流出しても海中で水とCO2に分解されるため、マイクロプラスチックを限りなく削減することができる。また、95%以上バイオマス由来の生分解性バイオポリマーを使用しているため、従来の石油由来の充填材や人工芝葉に比べ、石油使用量を大幅に削減でき、CO2排出量も低減する。
▼「生分解性人工芝シリーズ」の詳細はこちら
URL:https://sports-facilities.mizuno.jp/service/grass/productlist/bio-degradable/
「生分解性人工芝シリーズ」の特長
人工芝としては初となる、パイル部分にカネカ生分解性バイオポリマー Green Planetを使用した屋内型ロングパイル人工芝。パイル製造から人工芝生産まで、全て日本国内で行っている。また、樹脂の特殊な配合と製造条件を設計することで、今まで実現できなかったモノフィラメント製造に成功し、製造条件と断面形状を設計することで一般的な人工芝の風合いに近づけている。さらに、当社人工芝と同等のスポーツ性能を備えているため、スポーツ用途として使用することができる。充填材はミズノ充填材と同等のクッション性があり、水よりも重く設計し流れにくいよう配慮している。


サステナビリティ活動について
ミズノ
ミズノは、1991年から30年以上にわたり環境保全活動に取り組んでおり、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続け、「2050年ネットゼロの実現」を目指している。これまでスポーツフィールド分野でも、充填材が飛びにくい人工芝の開発や、茶殻リサイクルの充填材など環境配慮型の人工芝の開発と販売を行ってきた。これからも、スポーツが楽しめる豊かな地球環境を守り、次世代に引き継ぐことを目指していく。
カネカ
「カネカは世界を健康にする」という考えのもと、環境・食糧・健康という3つの社会課題の解決に取り組んでおり、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetは、生態系と人体への影響が懸念されるプラスチックによる環境汚染問題を解決するべく開発された。
「カガクでネガイをカナエル会社」として、世界を健康にするために、カガクの力でソリューションを提供し、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
今後の計画について
今回開発した「生分解性人工芝シリーズ」を、全国のスポーツ施設や商業施設などでの導入を目指していく。また、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetを使用した屋外型海洋生分解性人工芝の開発も進めている。
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