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2025/3/13

【e-fuel、化学品原料】東急建設、米Twelve社へ出資

 東急建設は、建設事業の変革と新規事業の創出をミッションに、「TOKYU-CNST GB Innovation Fund L.P.」(運営者 : グローバル・ブレイン株式会社)を通じて、さまざまなスタートアップ企業への出資を進めている。このたび、合成燃料(e-fuel=エレクトロフューエル)や化学品原料の開発・製造を行う米国Twelve Benefit Corporation(以下「Twelve社」)に出資した。

【Twelve Benefit Corporationについて】

・所在地 : Berkeley, CA USA

・CEO : Nicholas Flanders

・設立 : 2015年

・事業内容 : 二酸化炭素の電解装置の開発およびそれを用いた液体燃料や化学品原料の製造

・WEBサイト : https://www.twelve.co/

 

【出資の背景および今後の展開】

 Twelve社は、電気分解を用いた独自の炭素変換技術により、CO2を燃料や化学品原料に変換できる点が強み。Twelve社が製造する合成燃料E-JET(R)(SAF、持続可能な航空燃料)やElectrol(TM)(ディーゼル燃料)は、ガソリン等の化石由来燃料と比較し最大90%のCO2排出量削減効果を見込むことができ、クリーンエネルギーとして、航空産業や各種モビリティ産業の脱炭素化に貢献することが期待されている。

 合成燃料などの非化石燃料需要は、航空燃料、船舶燃料、自動車燃料、重機用燃料と幅が広く、今後大きなポテンシャルがある。

 とくに建設業界では、重機から排出されるCO2の削減が課題となっており、現状では重機の電動化やバイオ燃料への置換など手段が限られている。Twelve社の合成燃料がCO2排出削減に寄与することが期待できるため、出資を通じ、建設業界の脱炭素化を後押ししたいと考えている。

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