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2025/5/16

【IJ】エプソン、UVインク対応プリントヘッド3機種を新発売

 セイコーエプソンは、商業・産業領域におけるデジタル印刷市場の拡大に対応するため、新たにインクジェットプリントヘッドの新商品3機種を発売する。
 商業・産業領域では、デジタル印刷の需要が増加しており、それに伴いお客様の多様な用途やニーズが高まっている。新商品は、エプソン独自のPrecisionCore(プレシジョンコア)テクノロジーを採用し、高画質と高生産性を両立する印刷が可能。

 『S3200-U1-2』『 S3200-U3-2』は、2019年のリリース以来、主にUVインクを使用したラベルやパッケージへの印刷用途で多くのプリンターに搭載されてきた従来品『S3200-U1』『 S3200-U3』の特長や吐出性能は維持しつつ、プリントヘッド構造の強化により、さまざまなUVインクに対応し信頼性・耐久性も向上した。長時間の使用でも安定した印刷品質を実現し、より幅広い商業・産業印刷にも安心して使用できる。
 従来品『S3200-U1』、『S3200-U3』を使用しているプリンターメーカーは、吐出性能が同等の次世代ヘッドに置き換えることで、容易にプリンターをアップグレードできる。

 2022 年発売の水性インク対応モデル『D3000-A1R』に続き、新たにUVインクに対応したプリントヘッド『D3000-U1R』を発売。
 『D3000-U1R』は、主に商業印刷やラベル・パッケージ印刷市場に向けて、最大1200dpiの高画質印刷を実現することで高精細な画質表現が可能となる。ノズル近傍循環機構により、均一なインク温度の管理ができ、ノズル部のインク乾燥とインク成分の沈降を抑制することで、安定した印刷が可能。
 また、速乾性インクなど多様なインクでの印刷にも対応できる。そして、ヘッドクリーニングなどのメンテナンスの削減にも寄与する。
 すでに『D3000-A1R』を使用しているプリンターメーカーは、装置の構成を大きく変えずに、プリンターのラインアップを拡大できる。
 エプソンは、「PrecisionCoreプリントヘッド」シリーズのラインアップをさらに強化し、多種多様なニーズにより適合するヘッドを提供する。これにより、商業・産業印刷市場におけるデジタル印刷の発展に貢献する。

【新商品の主な特長】
『S3200-U1-2』『 S3200-U3-2』
・印刷幅120.2mmとなるノズル配置により、1色600dpiの高画質・高精細印刷と高生産性が可能
・信頼性・耐久性向上で安定した印刷品質

『D3000-U1R』
・1色1200dpiの高画質・高精細印刷が可能
・ノズル近傍循環構造により安定した印刷が可能
・ダイアゴナルな外形形状により、ヘッド列の幅を広げずに配置可能(スケーラビリティ)

『S3200-U1-2』『S3200-U3-2』
『D3000-U1R』


【新商品の主な仕様・発売時期について】

商品名:S3200-U1-2、S3200-U3-2 
ヘッド種類:PrecisionCoreプリントヘッド
対応インク:UV
幅×奥行×高さ:150.4×30.0×52.0 mm
総ノズル数:3200
ヘッド解像度/使用可能インク数:300 dpi/2 色、600 dpi/1 色
有効印字幅:120.2 mm(4.73 inch)
インク循環:共通流路循環
発売時期:2025 年8月

商品名:D3000-U1R
ヘッド種類:PrecisionCoreプリントヘッド
対応インク:UV
幅×奥行×高さ:78.2×71.3×100.3 mm
総ノズル数:2952
ヘッド解像度/使用可能インク数:600 dpi/2 色1200 dpi/1 色
有効印字幅:61.2 mm(2.41 inch)
インク循環:ノズル近傍循環
発売時期:2025 年秋ごろ


エプソンのインクジェットプリントヘッドの詳細

www.epson.jp/products/inkjet/head/

PrecisionCore プリントヘッドの詳細
マイクロピエゾ技術
corporate.epson/ja/technology/overview/printer-inkjet/micro-piezo.html
マイクロピエゾ製造技術
corporate.epson/ja/technology/overview/other/precision-core.html

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