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2025/6/24

【Packaging】大和グラビヤ、インドネシアに初の海外拠点設立。ファブレス型グローバル戦略始動

 パッケージの印刷・加工を行う大和グラビヤは、2025年5月に同社初となる海外拠点「PT. DAIWA GRAVURE INDONESIA」をインドネシア・ジャカルタに設立し、6月より本格稼働を開始した。現地の経済成長と製造インフラの発展に注目し、自社の強みを活かしながら「現地協業によるファブレス型ビジネスモデル」での展開を進めていく。
<拠点概要>
名 称:PT. DAIWA GRAVURE INDONESIA
所在地:Eightyeight@Kasablanka, Tower A,12th Floor Unit A&H
    JI.Casablanca Raya Kav. 88, Jakarta Selatan
開設日:2025年5月19日
 将来の人口減少の影響による国内における軟包装グラビア印刷業界のマーケットが縮小傾向になることが予想される中、大和グラビヤではかねてより海外展開の構想を描いており、約3年前から本格的に拠点設立に向けて動きだした。国内外の同業企業の事例調査や市場分析を重ねた結果、アジア市場の中でも特に成長余地があり、日系企業の進出が比較的少ないインドネシアに可能性を見出した。
 様々な事例を参考にしながら、日本品質・価値観を共有できるパートナーを模索していたところ、現地企業とアライアンス関係を結ぶことができ、ファブレス型モデルでの事業展開を進めることとなった。
 主な事業内容は次の通り。
1. パッケージ製品の販売
 インドネシア国内のコンバーターとパートナーシップを結び、現地で製造したパッケージ製品をインドネシア市場で販売する。
長年培ってきた知見をもとに、高品質な製品提供を目指す。
2. グラビア印刷機器の販売・導入支援
 大和グラビヤのグループ企業であるDGエンジニアリング製のグラビア印刷機器を、現地のパッケージメーカー向けに販売する。
機器導入に際しては、操作教育・印刷試作・メンテナンス体制の整備など、導入後のフォローも含めた支援を提供する。
3. 翻訳ソフトの販売
 日系企業の進出が活発なインドネシアでは、ビジネスシーンにおける翻訳のニーズが年々高まっている。大和グラビヤでは、信頼性の高い翻訳ソフトの代理店として、業務効率化と多言語対応をサポート。現地企業・日系企業双方の円滑なコミュニケーションを支援している。
 今後は、現地ニーズに柔軟に対応できる「商社的な機能」も果たしながら、3年以内の事業安定化を目指す。
 さらに長期的には、インドネシアの経済・文化に根差した製品開発や人材育成にも注力し、現地社会とともに成長する、持続可能で循環的な事業体制の構築を図る。
 また、大和グラビヤのMissionである「『それってイイよね』で共創し、彩りある豊かな社会を実現する」を胸に、国境を越えてパッケージの価値を届ける企業を目指す。
 南谷政人ディレクターあは次のようにコメントしている。
 「このたび、PT. DAIWA GRAVURE INDONESIAが、ダイナミックな成長を続ける美しい国、インドネシアで事業を開始できますことを、心より光栄に思います。多様な文化が共存し、若いエネルギーに満ち溢れたインドネシアは、私たちにとって非常に魅力的な市場です。私たちは、単に製品を提供するだけでなく、インドネシアの皆様一人ひとりの暮らしに寄り添い、日々の生活に新たな彩りや喜びをお届けすることを目指しています。Directorとして、インドネシアの素晴らしい文化や価値観を深く学び、現地の皆様との対話を大切にしながら、地域社会に深く根差した企業として成長していく所存です。インドネシアの皆様と共に、笑顔あふれる未来を築いていけることを心から楽しみにしております。Terima kasih.(ありがとうございます)」

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