アーカイブ情報

2025/4/11

【Packaging】日本包装学会、6月17日に第93回シンポジウム「包装業界を取り巻く社会の状況と最新の技術動向」開催

 日本包装学会は来る6月17日午前9時50分~午後4時20分まで、きゅりあん(東京都品川区東大井5-18-1、JR大井町駅前)6F大会議室において第93回シンポジウム「包装業界を取り巻く社会の状況と最新の技術動向」を開催する。
 昨今、包装業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、特に「環境問題」や「食品衛生」への関心は年々高まってきている。これに伴い、各国で包装容器に関する法令・規制の整備が進み、今後それらへの対応が求められてくる。今回のシンポジウムでは、「環境問題」や「食品衛生」に関する国内外の法令・規制の最新情報と最新の技術動向について講演いただき、今後の包装業界が取り組むべき課題について考えていくのが狙い。今回の担当幹事は津田直毅氏(吉野工業所)、平野雄太氏(森永乳業)、小谷直己氏(TOPPAN)。
 プログラムは次の通り。
09:50~10:50
演題:「食品容器包装材のアジア諸国における法規制とCBAMの最新動向」
講師:SGSジャパン 眞鍋 昂氏/川上 潤氏
要旨:食品容器包装業界における国際的な法規制とリサイクル対応の変化について、アジア諸国の最新動向も交えつつ、業界が直面する課題と今後の展望を解説する。その中でも欧州連合(EU)炭素国境調整メカニズム(CBAM)に焦点をあて、本規制の適用拡大が食品容器包装の製造・輸出に及ぼす影響を概説する。

11:00~12:00
演題:「ポリスチレンのケミカルリサイクルの技術動向について」
講師:東洋スチレン 齊藤岳史氏
要旨:ポリスチレン(PS)は5大汎用樹脂の1つに数えられ、食品包装容器、家電製品、建材などの幅広い用途で使用される素材である。昨今、SDGs に向けた取り組みの中で、廃プラスチックの有効利用は循環型社会の実現に向けて極めて重要であり、PSのリサイクルの状況、ケミカルリサイクルの技術動向と今後の方向性につき概説する。

13:00~14:00
演題:「ISCCPLUS認証プラスチックの持続可能な社会への貢献と課題」
講師:プライムポリマー  沈 潔氏
要旨:気候変動・プラスチック汚染への対応は、プラスチック業界全体を取り巻く喫緊の課題になっている。近年、ISCCPLUS認証プラスチックは外資系ブランドオーナーの採用を皮切りに、日本でも注目を集めている。日本での採用実例を紹介しながら、持続可能な社会への貢献と課題について報告する。

14:10~15:10
演題:「持続可能な社会の実現に向けてパッケージにできること~脱炭素・資源循環を巡る市場動向とTOPPANの取り組み~」
講師:TOPPAN 髙澤宇史氏
要旨:世界で持続可能な社会の実現に向けた方針や政策が具体化する中、私たち包装に関わる企業にもこれまでと異なる視点での製品開発が求められつつある。講演では、脱炭素・資源循環を巡る市場動向やさまざまな事例を織り交ぜながら、持続可能な社会に向けたTOPPANの最新の取り組みを紹介する。

15:20~16:20
演題:「国内の食品用器具・容器包装に関する法令の注意点及び最新動向」
講師:化学評価研究機構 梶原健世氏
要旨:令和2年6月に合成樹脂製の器具及び容器包装について経過措置を含んで施行されたポジティブリスト制度が、今年6月1日には完全施行される。リストの改正や一部リサイクル材についての取り扱いも定められた。さらに新規物質の申請の新たな制度、規格基準の改正についても取り進められている。今回はこれらの概要を説明する。

 参加費(税込)は、維持会員1万5000円(注1)、企業に属する個人会員1万2000円、その他の個人会員および学校・公的機関の会員7000円、エキスパート会員 2000円、学生2000円、非会員2万円(注2)。
(注1)企業会員で1社2名以上申込まれた場合は、更に1名が無料になる。4名以上の場合は1名につき1万円の追加で参加できる。
(注2)申込み時に会員登録(年会費8000円)をしていただければ、個人会員として参加できる。
 定員は90名。申込締切は2025年6月6日。ただし、先着順にて締め切る。

カテゴリー
コンバーティングニュース
注目

PAGE TOP