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2024/3/28

【Printing】旭化成の水現像フレキソ樹脂版「AWP」、サントリー九州熊本工場で製造する「サントリー天然水」550mLペットボトルのラベル製版に採用。従来版に比べ約3割のCO2排出量削減に貢献

　旭化成は、2024年3月、サントリー食品インターナショナルの飲料用ラベルの印刷用途において水現像フレキソ印刷※1樹脂版「AWP(TM)」※2が国内飲料用ラベル業界で初めて導入されたことを発表した。
　旭化成は、フジシールと協業して、「AWP」を使用した次世代型フレキソ印刷技術を確立した。これにより、従来の版と比較して約3割のCO2排出量削減※3に貢献する。
　国内外で幅広く使われる印刷方式の1つであるフレキソ印刷に使用される印刷版は、製版プロセス（図1）の洗浄工程において有機溶剤系の洗浄液を使用する溶剤現像版が現在主流となっているが、旭化成は、より環境に配慮した水系の洗浄液を使用する水現像版を開発・製造している。このたび、従来は溶剤現像版を使用していたサントリー九州熊本工場で製造する「サントリー天然水」のラベル印刷において、新たに水現像版を使用する「AWP」が採用された。

　旭化成は、「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します」というグループミッションにもとづき、今後も水現像版「AWP」を普及に努め、飲料用ラベル用途において溶剤現像版からの置き換えをすることで印刷現場の環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献していく。
※1　フレキソ印刷：弾性のある合成樹脂やゴム製の印刷版を使う凸版印刷の一種。最大の特徴として、溶剤インキを使うグラビア印刷と比べ、パッケージの素材を問わず、水性インキを使用することができるため、昨今、環境に配慮した印刷方式として注目をされている。
※2　「AWP」（Asahi Water washable Plate）：印刷版の製作工程において、従来の有機溶剤系洗浄液から水系洗浄液に変更することで、有機溶剤の使用をなくした旭化成独自の製品。
※3　フジシール調べ。

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