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2025/3/28

【アップサイクル】大阪シーリング印刷、ビールの麦芽粕を使用した再生紙の売上金の一部をこども食堂へ寄付

 OSPグループの中核企業で、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷は、オリオンビールと共同で再生紙を開発した。
 オリオンビールの醸造過程で発生する「麦芽粕」を紙の原材料の一部に置き換えた再生紙を、山陽製紙の協力を得て開発した。大阪シーリング印刷がその再生紙を活用して名刺を製作し、オリオンビールへ販売。その売上金の一部を子どもたちの学習支援や地域交流の場を提供している「さくら教室(旧 名護こども食堂)」へ寄付する。オリオングループは、自社の麦芽粕を使用した名刺を「サステナビリティの理念を伝えるツール」として活用します。廃棄物を有効活用した環境負荷軽減と子どもたちを支援することで地域にも貢献する。

 

アップサイクルした再生紙を活用した名刺
ビール製造過程から生じる麦芽粕

 ■OSPグループの環境への取組み
 OSPグループでは、環境負荷の少ない印刷方式や設備導入の推進、CO2排出量削減や環境配慮型製品の開発を強化している。また、シール・ラベルの使用済み剥離紙の資源循環を普及促進するラベル循環協会「J-ECOL」を4社で設立し、業界をあげた資源の有効活用や環境負荷低減にも取り組んでいます。今回は、麦芽粕をアップサイクルさせて有効活用する「再生紙開発プロジェクト」に賛同し、参加した。

■OSPグループのサステナビリティ

 OSPグループは、さまざまな環境の変化に対応し、社会課題の解決と事業活動の両立を図ることで持続可能な社会の実現を目指す、「サステナブル経営」を行っている。事業活動を通じて経済 ・社会・環境の調和を念頭に、サステナビリティに関する4つの方針、①環境、②お客様、③社会・地域貢献、④人財活躍・育成を掲げてSDGsに取り組んでいる。今回の件は、③社会・地域貢献の「SDGs活動を積極的に働きがいと成長の調和を進める」取組みの一環。

■オリオングループのサステナビリティ活動

 オリオングループは、沖縄をはじめとする社会全体とグループの持続的な発展に向け、5つのテーマ(「沖縄の自然との共生」「沖縄と地域社会の発展」「顧客への責任」「多様な人財の活躍」「ガバナンス」)について、15のマテリアリティ(重要課題)を掲げ、グループのサステナビリティ経営を実践している。

 同プロジェクトは、上記マテリアリティの内、「沖縄の自然との共生 ―廃棄物や残渣の有効活用」、及び「沖縄と地域の発展 ―沖縄創成と企業市民活動(地域貢献)の推進」に紐づいている。

(オリオングループのサステナビリティ https://disclosure.orionbeer.co.jp/

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