アーカイブ情報

2025/3/27

【コバインダー】エボニック、フィルム基材の脱墨性を改善する「TEGO Res 1100」発表

• リサイクルのスピードと質を向上:サイクル材の品質を改善し、 真の資源循環性を実現
• 低温での脱墨性:エネルギーと時間を節約
• 幅広い相溶性:性能に影響を与えることなく、既存の溶剤系インキに容易に配合可能
• 食品接触包材規制に対応:食品包材を含む幅広い用途に使用可能
 エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、コーティングアディティブス部が開発した革新的なコバインダーの新製品「TEGO® Res 1100」を通じて、包装材リサイクルの循環性向上に貢献する。
 メタクリレートコポリマーである「TEGO® Res 1100」を使用することで、プラスチックフィルムの脱墨工程をより迅速かつ効率的に行うことができる。同製品は、様々なバインダー樹脂との相溶性と、アルコールやエステルなどの溶剤に対する幅広い溶解性を持ち、インキの性能を保ちながら、標準的な溶剤系インキの処方に容易に配合することが可能。「TEGO® Res 1100」を溶剤系包材用インキに添加することで、既存の設備を変更することなく軟包装の脱墨が可能になる。
 コーティングアディティブス部インキ市場の責任者を務めるスザンヌ・ストラック(Susanne Struck)氏は、「当社は、業界における循環型経済への移行を積極的にサポートしています。TEGO® Res 1100は、リサイクル材の品質を大幅に改善することで、ダウンサイクルではなく真のリサイクルを実現します」と述べている。
 ヨーロッパ・中東・アフリカにおける応用技術インキのプロジェクトマネジャー兼責任者を務めるクリスチャン・シルマッハー(Dr. Christian Schirrmacher)氏は「当社の試験では、界面活性剤の有無に関わらず、わずか3~10%のTEGO® Res 1100 を添加するだけで、40℃という低温でも優れた脱墨性が認められました。処理温度を下げることができるため、大幅なエネルギー節約になります」と説明している。
 コーティングアディティブス部は、水性、UV・EB 硬化型、溶剤系の印刷インキやインクジェットインキ用の各種添加剤に加え、インキ用のコバインダーの包括的な製品群を提供している。

カテゴリー
コンバーティングプロダクツ&テクノロジー