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2026/5/18
【スマートビル向けIoTセンサー】仏Huelcoグループ、Oriomaの「LOBX」量産加速。250万ユーロの資金調達、日韓でパートナー開拓へ

フランスのディープテック企業グループHuelco(ウエルコ)はこのたび、グループ会社Orioma(オリオマ)が開発するスマートビル向けIoTセンサー「LOBX」の商用化および量産展開を加速するため、250万ユーロの資金調達を実施した。電池や配線を不要とする超低消費電力・低炭素型ソリューションであるLOBXは、建物のエネルギー消費削減とセキュリティ強化に寄与する。今回の調達はグループの成長における重要な転換点であり、Oriomaはこれを機にLOBXの量産化と国際展開を本格化するとともに、日本および韓国における設置・販売パートナーの開拓を進める。
今回の資金調達により、グループ創設以来の累計調達額は710万ユーロ超となった。同ラウンドには、Financière de Sorlin、LVMA、GTI(Gestion Tourisme et Immobilier)、Gacherey Holdingおよび複数のプライベート投資家が参画し、Bpifrance(フランス公的投資銀行)、Société Générale、BNP Paribas、Crédit Coopératifの協力を得ている。
シリコンから現場まで—技術革新を実装へつなぐ統合型ディープテックモデル
Huelcoは、Orioma、Xdigit、Steepulseの3社を同一グループ内に擁することで、市場でも類を見ない独自の統合型アプローチを展開している。多くの企業が分断されたエコシステムに依存するなか、同グループは、バリューチェーン全体を一気通貫で掌握している。
Orioma:スマートビル向けのエネルギー自立型IoTソリューション設計
Xdigit:低消費電力の半導体開発
Steepulse:ソフトウェアアーキテクチャと導入・展開におけるセキュリティ確保
「私たちはシリコンから現場まで、サプライチェーン全体をコントロールすることによって、実行スピード、独立性、そして品質を自ら管理できる体制を確保し、それが私たちの市場での差別化につながっています」と、Huelcoグループ創業者兼代表、セルダル・マナクリ(Serdar Manakli)氏は語っている。
スマートビルの中核を担う、エネルギー自立型IoTセンサー「LOBX」
グループの戦略の中核として、Oriomaは周囲光(自然光・人工光)で動作し、最大15年間メンテナンス不要で稼働するIoTセンサー「LOBX」を提供している。電池や配線の制約がなく、設置も容易で、在室(人の有無)、温度、照度、熱異常を継続的に解析する。初期導入の結果では最大30%の省エネ効果が報告され、インフラの安全性向上にも寄与している。Oriomaのセンサーは、フランスで設計・開発された低環境負荷で自律的に動作する次世代ソリューションであり、2022年のCES(米ラスベガス)において「最も注目すべき20のイノベーション」の1つとして評価された。


欧州では、EUの気候・エネルギー政策『Green Deal』や建物の自動制御(BACS)導入を義務付ける規制、業務用建物の省エネを義務付ける規制(いわゆる『デクレ・テルシエール』)など、要件が年々厳格化しており、2030年までに消費エネルギーを40%削減することが求められている。
Oriomaのソリューションは、こうした要請に応えるものとして、大規模工事や継続的なメンテナンスを必要としない低炭素フットプリントのセンサーが、利用状況データを収集・活用し、既存・新築の建物の性能を制御・最適化する。
国際展開を本格化
Huelcoグループは、今回の資金調達を通じて、OriomaのLOBXセンサーの量産体制を強化するとともに、国際展開を加速する。フランス国内での導入を起点に、コートジボワールでの倉庫セキュリティ強化、アジアでは日本・韓国を含むパイロットプロジェクト、さらに欧州域内での展開準備へと拡大させていく。また今後はパートナー/販売代理店ネットワークを拡充し、スマートビル向けの技術標準としての確立を目指す。2027年第1四半期には、国際成長を支える次回資金調達も予定している。
■Huelcoについて
Huelcoは2018年に設立されたフランスのディープテックグループで、IoT、半導体、組み込みソフトウェアの交差領域における技術を設計・展開している。Orioma、Xdigit、Steepulseの各事業体を中核に、電子設計から現場導入までバリューチェーン全体を掌握し、建物のエネルギー性能と安全性を最適化するとともに、環境負荷の低減に貢献する。
2026年売上高見込み:300万〜350万ユーロ
年間成長率:+30〜50%
従業員数:35〜40名
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