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2024/4/2

【モビリティ】ダウ、フォーミュラE東京E-Prix参戦のジャガーTCSレーシングとパートナーシップ更新。東京で「モビリティの未来フォーラム」開催

 ダウは、ジャガーTCSレーシングとのパートナーシップを延長し、素材科学の革新を通じて持続可能なモビリティ推進の取り組みを強化することを発表した。ジャガーTCSレーシングは2024年3月30日に開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権の第1回東京E-Prixで節目となる100戦目を迎えた。この発表は、レーストラックから公道まで電気自動車(EV)のイノベーションを追求するという、ダウとチームの共通のコミットメントを示すものである

 ダウとジャガーTCSレーシングは2020年に提携し、ダウは直後にチームの公式マテリアルサイエンスパートナーになった。今回のパートナーシップの延長を通じて、ダウ・モビリティサイエンスとジャガーTCSレーシングのエンジニアは、ジャガーI-TYPE 6 電気レーシングカーの性能と効率を向上させる次世代材料の統合、熱管理、接着、EMI(電磁干渉)を含む複数の主要分野にて引き続き協力していく。

 東京E-Prixに合わせ、ダウはモビリティ業界のステークホルダーのコラボレーションと対話を促進することを目的に「モビリティの未来フォーラム」を3月29日に開催した。基調講演やパネルディスカッションを行い、循環型社会、EVへの移行、規制への対応などのトピックスについて意見交換した。
 ダウ・モビリティサイエンスは、1世紀以上にわたるモビリティ業界における経験と用途開発の専門知識を生かし、世界の進歩を促進する革新的なソリューションを開拓している。素材科学ソリューションの多様なポートフォリオと世界トップクラスの技術力により、ダウはモビリティの未来を形作ることに注力している。脱炭素化などの課題解決からEV性能の強化まで、ダウはモビリティ・ソリューションの進歩において最前線にいる。
 ダウ・モビリティサイエンス プレジデントのジョン・ペンライス氏は、「コラボレーションは、持続可能な自動車の未来を築くための礎石です。ジャガーTCSレーシングとのパートナーシップから、ジャガー・ランドローバーのようなスポーツの枠を超えたOEMとの技術パートナーシップの増加まで、自動車のサプライチェーン全体と連携することが、より安全で、よりスマートで、より効率的なモビリティの未来を実現する最短の方法と考えます」と語る。
 また、ダウ グローバルスポーツパートナーシップ リーダーのカルロス・パディーヤ氏は、「スポーツは世界で最もパワフルなプラットフォームの1つであり、その影響はダウのようなBtoB企業にも及んでいます。ジャガーTCSレーシングとのパートナーシップは、次世代の自動車技術革新につながる強力な研究拠点を提供すると同時に、世界中の顧客とより連携した新しい関係を築くことを可能にしました。私たちは、よりサステナブルでインクルーシブな未来を築くというコミットメントを共有しています。このように価値観を共有することが、このパートナーシップが成果を挙げてきた理由です」とコメントした。
 更にJLRモータースポーツ担当マネージングディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チームプリンシパルのジェームス・バークレイ氏は、「我々のような目的主導型の2つのブランドが協力することは、自動車の変革をもたらす契機となります。私たちはこれまで、世界中の自動車ユーザーのために持続可能なテクノロジーとパフォーマンスの革新と進歩において、連携して大きな前進を遂げてきました。この戦略的パートナーシップは、ジャガーのフォーミュラEレーシングカーの性能を向上させ続けるだけでなく、e-モビリティの未来にも影響を与えるでしょう」と述べた。
 日本グループプレジデントのパトリック・マクラウド氏は、「東京E-Prixは、自動車のイノベーションをめぐる議論において魅力的なプラットフォームとなります。ダウは、日本市場および広範なアジア太平洋地域を戦略的に重要な地域と位置づけています。この地域は数十年にわたりEV技術革新の原動力であり、世界的な競争や規制の圧力、市場の変動の中でこの勢いを維持することが重要です。フォーラムに参加されたOEMやティアー、業界のオピニオンリーダーの皆さまが、コラボレーションと持続可能なイノベーションをさらに促進されることを期待しています」としていた。

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