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2026/4/30

【リチウムイオン電池用電解質】日本触媒、中国の合弁会社でLiFSIの製造設備を増設

 日本触媒は、中国の合弁会社である湖南福邦新材料有限公司において、リチウムイオン電池(LIB)用電解質LiFSI(リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、商品名 : イオネル)の年産10000トンの製造設備を増設する。この投資は、EV(電気自動車)用途に加え、近年需要が拡大しているESS(電力貯蔵システム)向け電解質の需要増に対応し、LiFSIの供給体制を一層強化するもの。

1. 背景および投資目的

 世界最大のLIB市場である中国において、EVの高性能化(長寿命化、充電時間の短縮化、低温環境下の出力向上など)に寄与するLiFSIの需要が急増しており、湖南福邦では、これまでデボトルネック解消による能力増強(2022年度年産1200トン。現在、年産2400トン)を進めてきた。

 しかし近年、EV向けに加え、ESS用途においても需要の拡大が見込まれており、今後の市場成長に対応するためには、さらなる供給体制の強化が必要となっいる。このため、将来的なLiFSI需要の拡大を確実に捉え、成長市場に対する安定供給体制を構築することを目的として、段階的に製造設備増設を進める。これにより、2027年中に年産12,400トンの供給能力を確立し、中長期的な需要増に対応するとともに、LiFSI事業の持続的な成長と競争力の強化を図っていく。

2. 投資の内容

・生産能力 : 10,000トン/年

 (既存生産能力2,400トン/年と合わせて、合計12,400トン/年)

・稼働時期 :

 2026年度 3,000トン/年 商業運転開始

 2027年度 7,000トン/年 商業運転開始

 ※上記により、増設分 10,000トン/年の生産能力が段階的に立ち上がる予定

・場所 : 湖南福邦既存敷地内

・資金計画 : 湖南福邦の自己資金および借入金による調達

 (本件に伴う日本触媒からの追加出資等は行わない予定)

3.湖南福邦の概要

 所在地 中華人民共和国湖南省衡陽市(石鼓区)
 事業内容 リチウムイオン電池用電解質 LiFSI の製造・販売
 資本金 17,699.115 万元(払込資本金)
 株主 深圳新宙邦科技股份有限公司(Capchem) 51.19%
 日本触媒 38.00%
 豊田通商(上海)有限公司 5.50%
 長沙鑫聯華源新能源合伙企業(湖南福邦幹部社員による持株会) 5.31%

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