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2025/3/26
【繊維】クラボウ、安城工場閉鎖、繊維事業を構造改革
クラボウは、2025年3月25日開催の取締役会において、下記のとおり、安城工場の閉鎖を決議した。
1. 工場閉鎖の理由
繊維事業部では、独自技術を活用した機能素材開発など、価格競争に巻き込まれにくい事業モデルへの転換 を進めてきたが、国内の紡績・織布工場においてはエネルギーコストの上昇によるコストアップに 加え、設備の老朽化が進んでいることからコスト競争力が低下しており、厳しい状況が続いている。このような状況を踏まえ、安城工場の紡績・織布の操業を停止し、今後は、高付加価値素材の開発拠点として、テキスタイル・イノベーションセンターの機能を強化するとともに、生産は海外関係会社等に移管し、グローバルサプライチェーン全体を見据えた供給体制を整備することで、繊維事業セグメント全体の収益基盤強化を図っていく。
2. 工場の概要等
(1) 工場の概要
所 在 地:愛知県安城市大東町9-13
敷 地 面 積:約133千m2
事 業 内 容:綿・合繊糸、綿・合繊織物の製造
設備:紡績錘数28,168錘、織機台数125台
従 業 員 数:166名(2025年2月末現在、準社員・パートを含む)
(2) 閉鎖時期
2025年6月30日(予定)
(3) 従業員の処遇
雇用確保を前提に、労働組合とも協議のうえ決定していく。
3. 業績に与える影響
安城工場の閉鎖を決議したことに伴い、2025年3月期の連結決算及び個別決算において減損損失など約15億 円の特別損失を計上する予定。なお、2025年3月期の通期業績については、現在精査中であり、業績予想の修正が必要と判断される場合は速やかにお知らせる。また、工場の解体撤去等の費用については、今後の進捗により2025年4月以降計上する予定であり、開 示すべき事項が生じた場合はお知らせする。
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