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2026/4/16

【混練装置】井元製作所の「高速・高剪断ミキサ」、第38回 中小企業優秀新技術・新製品賞「優良賞」を受賞

 井元製作所が開発した「高速・高剪断ミキサ IMC-A500」は、りそな中小企業振興財団および日刊工業新聞社が主催する第38回「中小企業優秀新技術・新製品賞」一般部門で「優良賞」を受賞した。

 

■ 「中小企業優秀新技術・新製品賞」

 同賞は、中小企業の技術振興を図り、わが国産業の発展に寄与することを目的に1988年から実施されている、歴史ある表彰制度。

  • 主催・後援: りそな中小企業振興財団、日刊工業新聞社の共催に加え、経済産業省 中小企業庁 等が後援している。
  • 厳正な審査: 過去37回で1万2089件の応募に対し、表彰されたのは1201作品という高い壁を突破した技術・製品が選出される。
  • 社会的意義: 優れた新技術・新製品を表彰することで、受賞企業の知名度向上や開発者のモチベーションアップ、さらには他機関との共同開発などの波及効果をもたらすことを目的としている。

■ 受賞製品の概要:高速・高剪断ミキサ「IMC-A500」

 同製品は、プラスチック等の素材開発において欠かせない「混練(材料を混ぜ合わせること)」作業を劇的に進化させる装置。

  • 独自の「円筒ロータ機構」: 従来のスクリュー式やブレード式とは全く異なる独自の構造(特許出願中)を採用。円筒ロータによる高速回転が、混練炉内に強力な剪断(せんだん)力を発生させる。
遠心力×旋回流×伸長流動 の相乗効果で、強力な混練を実現
材質:PE + カーボントナー(比率:PE 1:カーボントナー 0.028)
混練:本機にて220℃で3分加熱後、580rpmで1分間混練
  • トータル作業時間を1/3に短縮: 従来は約15分かかっていた混練をわずか1〜2分で完了。さらに、独自の遠心力によるサンプル排出機能により、面倒な清掃作業も大幅に簡素化した。
予熱→混練→掃除までの一連の作業時間がおよそ1/3に

■ 受賞のポイント:MI時代の「研究インフラ」としての価値

 マテリアルインフォマティクス(MI)を加速させる「研究インフラ」としての独創性が評価された。

  • 高速サイクル: 多種多様なサンプルを大量・高速にテストする必要があるMIにおいて、作業時間を1/3に短縮できる本機は不可欠なツールとなる。
  • 高度な分散性能: スーパーエンプラやナノフィラーなどの難分散材料も、強力な剪断力により混練・分散させ、サンプルを作成する。

製品名

高速・高剪断ミキサ

型式

IMC-A500

製品情報サイト

https://imonet.jp/product/detail.html?id=38&ct=10&sct=33

■今後の目標

 IMC-A500は、2024年10月の「N-Plus 2024」での初披露以来、既に多くの企業様からデモテストの依頼を受けている。同社は今回の受賞を大きな後押しとし、今後も日本の、そして世界の素材革新(マテリアルイノベーション)を支える基盤技術を提供する考えだ。

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コンバーティングニュース

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