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2026/4/21
【IJ】リコー、産業・工業用印刷のアナログからデジタルへの移行を推進するインクジェットヘッドで「第58回 市村産業賞 功績賞」を受賞
リコーのMHシリーズインクジェットヘッドが、市村清新技術財団が主催する「第58回 市村産業賞 功績賞」を受賞した。なお、2026年4月17日に帝国ホテル(東京都千代田区)で贈呈式が行われた。
市村清新技術財団が主催する市村産業賞は、優れた国産技術の開発を通じて、産業分野の発展に貢献し、顕著な功績を挙げた技術開発者に贈られる。


左から リコー リコーグラフィックコミュニケーションズ 産業印刷事業本部 清水武司氏、リコー 元所長 飛田 悟氏、リコーインダストリー 元理事 元技師長 久貝健一氏
対象となる成果は、(1) 独創的・画期的で世界的に見て高い水準にあるもの、(2) 技術の実用化で新たな産業分野の創出や市場拡大に顕著な効果をもたらすもの、(3) 産業・社会の発展に先導的な役割を果たし、大きな波及効果が期待できるもの。これらの観点から、市村産業賞調査選考委員会および審査委員会による慎重かつ厳正な審査を経て、理事会にて決定される。
インクジェット印刷装置市場では、屋外看板用途などに用いられるワイドフォーマットプリンターが大きく伸長しており、特に速乾性に優れたUVインクを使用したプリンターの成長が顕著である。これに伴い、ノズルの高密度化による高画質化と高い印刷生産性を両立したインクジェットヘッドへのニーズが高まっている。
こうした背景のもと、リコーはUVインクでの高速印刷と高温環境下での安定吐出を実現した。加えて、マルチドロップによるグレースケール表現(*1)、多様なインクへの対応力、高耐久・長寿命、高精度を特徴とするMHシリーズインクジェットヘッドを開発した。
この技術は、ワイドフォーマットプリンターへの搭載にとどまらず、ラベル・パッケージ、環境負荷の少ないデジタル捺染などの産業用印刷や、3D造形・配線パターン形成などの工業用印刷分野にも活用されている。さらに、リチウムイオン二次電池やペロブスカイト太陽電池の製造への応用も進んでおり、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。
1つのノズルから吐出するインクの量を細かく制御することで、濃淡(グレー階調)を滑らかに表現する技術
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