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2024/7/11

【JIS】2024年3月より「革」「レザー」と呼べる製品は動物由来のものに限定。日本皮革産業連合会、東京・大阪で説明会開催

 昨今、植物由来、石油由来の素材などが「○○革」「○○レザー」と銘打って商品化されたり、呼称されることにより、消費者が、靴・バッグ・鞄・財布・ベルト・アパレルなどをはじめとする、本来の革(レザー)製品と誤認して購入してしまう事態などが発生している。一方、すでにイタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ブラジル、ポルトガルなど諸外国では、「革(レザー)は動物由来のものに限定する」と法律によって定められている。そのような背景の中、日本でもこの度、ISO規格の用語"Leather(レザー、革)"を基にしたJISが制定され、「革」「レザー」と呼べる製品は、動物由来のものに限定すると規定された。
 例えば、
(1)アップル、キノコ、サボテンなどから作られた素材を「○○革」「○○レザー」とは呼べなくなった。商品名などに使用することもできない。
(2)「シンセティックレザー」「フェイクレザー」「PUレザー」「ビニールレザー」などと呼ぶことや、JISで規定した以外の商品の名称に「レザー」「革」「スエード(スウエード)」「ベロア」「ヌバック」を用いることもできなくなった。
(3)革を細かく粉砕し、シート状に加工した素材を「ボンデッドレザー」「リサイクルレザー」「再生革」などと表記することも誤りとなり、「皮革繊維再生複合材」と呼ぶ必要があるが、「ボンデッドレザーファイバ」「レザーファイバボード」とも呼ぶことができる。
(4)不織布や特殊不織布、合成樹脂などを使って革の見た目に似せたものは「合成皮革」「人工皮革」と表記しなければならない。
 その他、エコレザーについても、「環境に配慮して製造される革・レザー」であると規定された。例えば、植物由来の素材や、革を細かく粉砕し、シート状に加工した素材などを「エコレザー」と呼ぶことはできない。
 日本皮革産業連合会では、「革」「レザー」の用語が2024年3月にJIS(日本産業規格:Japanese Industrial Standards)にて制定されたこと、日本エコレザーの認定制度が2024年4月に改訂されたことを受け、下記の日程で説明会を追加開催する。
<東京>※オンライン配信同時開催
 日時:2024年7月24日11時~/14時~
 会場:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り501号室(東京都中央区八丁堀1-9-8 八重洲通ハタビル5階)
 締切:2024年7月17日
<大阪>※オンライン配信同時開催
 日時:2024年7月29日14時~
 会場:アットビジネスセンターPREMIUM新大阪905号室(大阪府大阪市淀川区西中島5-14-10 新大阪トヨタビル9F)
  締切:2024年7月22日
<申込>
https://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=2185

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