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2024/10/22
【Packaging】TOPPAN/アミタ/イトーヨーカ堂/ニチレイフーズ、店頭回収した冷凍食品包装(フィルム)をリサイクルする実証実験開始
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANと、アミタ、イトーヨーカ堂、ニチレイフーズの4社は、冷凍食品包装(フィルム)の店頭回収を行い、回収したプラスチックをクリップなどの樹脂加工品にリサイクルするための実証実験を10月29日よりイトーヨーカドー大森店(東京都大田区)にて開始する。
本実証実験では、消費者が家庭内で事前に洗浄・乾燥を行った冷凍食品包装(フィルム)をイトーヨーカ堂の店舗にて回収し、使用済みの冷凍食品包装(フィルム)のリサイクルに向けた技術検証を行うと同時に、消費者との最適なコミュニケーション手法や効率的な回収スキームを検証する。
なお、本サービスは2024年10月23日~25日に開催される「TOKYO PACK2024-2024東京国際包装展-」(会場:東京ビッグサイト)のTOPPANブース(東ホール・小間番号2U09)に紹介する。
実証実験の概要
実証開始日:2024年10月29日~
実証テーマ:冷凍食品包装(フィルム)のリサイクル
回収場所:イトーヨーカドー 大森店
目標:冷凍食品包装(フィルム)の分別回収を通じた、水平リサイクル(※1)実現に向けた課題の抽出
実証実験の背景
日本政府が提唱するプラスチック資源循環戦略では、プラスチック資源について、2025年までにリユース・リサイクルが可能な材質構成に置き換えること、また2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクルすること、プラスチック資源の再生利用を倍増することなどのマイルストーンが策定されている。2025年を重要な起点として、関連する企業は2030年に向けて、リユース・リサイクルの取り組みを拡大させて行く必要がある。
このような背景より、冷凍食品業界のリーディングカンパニーであるニチレイフーズは、冷凍食品包装(フィルム)のリサイクル実証を開始する。また、本プロジェクトの円滑な運営を目的に、複雑な廃棄物処理法上の知見ならびに市民・企業・自治体等との連携を基盤とした資源循環スキームの構築を強みとするアミタ、パッケージ事業におけるさまざまなリサイクル関連技術の開発、啓発・認知促進コミュニケーションツールの開発を得意とするTOPPANがパートナー企業として参画した。加えて、店舗への回収BOX設置のみならず、消費者向けの認知活動や日常的なコミュニケーションの役割を担うべく、イトーヨーカ堂も本プロジェクトへ協力することとなった。
各社の取り組み
TOPPANは、中期経営計画の目指す姿を「Digital & Sustainable Transformation」とし、循環型社会実現への貢献を目指してパッケージ事業におけるさまざまなリサイクル関連技術の開発を進めている。また、2023年10月より、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドとして「SMARTS(TM)(スマーツ)」を立ち上げた。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供している。
アミタは、創業以来45年以上にわたり、企業や自治体のサステナビリティ推進やサーキュラー化に向けた移行戦略支援サービスを提供している。2023年には内閣府主導の国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期課題『サーキュラーエコノミーシステムの構築』」に採択され、自治体協力回収プラスチックの分別・供給システムの確立に向けた研究代表機関として参画している。また、使用済みマヨネーズボトルの水平リサイクルに取り組むなど、長年にわたり培った豊富な知見とネットワークを活用して循環型社会に資する社会実証を推進している。
イトーヨーカ堂は、セブン&アイグループの環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』で掲げる4つのテーマ「CO2排出量削減」「プラスチック対策」「食品ロス・食品リサイクル対策」「持続可能な調達」を通じて、顧客や取引先をはじめ、全てのステークホルダーの皆様と共に豊かな地球環境を未来世代に繋いでいくための取り組みを推進している。
ニチレイフーズは、限りある資源の枯渇を防ぐため、これまでトレーの廃止や冷凍食品包装の小型化といったプラスチックの使用量を減らす取り組みを実施してきた。プラスチックの有効活用に向けてプラスチック包装資材のリサイクルを進めていく上で、これまでリサイクルの対象とされてこなかった「冷凍食品のプラスチック包装資材」に焦点を当て、将来的な水平リサイクルの実現に向けた実証実験を開始する。
プロジェクト参加各社の役割(※五十音順)
アミタ
・廃棄物処理法上の配慮についてのアドバイス
・回収BOX設置場所の自治体、リサイクル協力企業等の各種調整
イトーヨーカ堂
・顧客対応
・回収BOXの設置と定常性の確認
・啓発、認知促成
TOPPAN
・啓発、認知促進コミュニケーションツールの開発
・再商品化開発、運用
ニチレイフーズ
・全体進行
・検討に必要な情報の整理
・流通小売り企業/自治体等、各協業先への依頼
今後の目標
アミタ、イトーヨーカ堂、TOPPAN、ニチレイフーズの4社は、今回の共同実証をもとに、消費者、行政、企業の連携による冷凍食品包装(フィルム)の分別回収・リサイクルの仕組み構築を目指し、中長期的には業界全体を巻き込みながら実証範囲を拡大していくことで、冷凍食品包装(フィルム)の資源循環モデルを構築し、社会実装を目指す。
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