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2025/3/5

【Printing】エフピコグラビアの油性グラビア印刷工場、稼働からエネルギー消費約90%削減を継続中

 エフピコグラビアは、2018年に稼働を開始した油性グラビア印刷工場(岡山県浅口市鴨方町小坂西3000番地21)において、燃料消費原単位を約90%、電力と燃料を併せた消費原単位の約40%削減を継続している。

 エフピコグラビアは2017年2月にエフピコと川本化学の合弁会社として、エフピコグループが製造する簡易食品容器のグラビア印刷フィルムの生産供給を目的として設立。翌2018年にはエフピコグループの環境方針に基づき、空調エネルギーを無駄なく使用するシステムおよび印刷室内の乾燥設備で揮発されたVOCを燃焼処理する際に出る熱エネルギーを最大限利用するための設備・システムを導入し、環境負荷を最小限にする油性グラビア印刷工場を設立した。2017年の旧工場に比較してエネルギー消費原単位を大幅な削減を継続している。

 主な要因と導入設備は次の通り。
1.蓄熱式排ガス処理装置(RTO)と廃熱ボイラの導入により、RTOでの排ガス燃焼浄化時の廃熱を利用することでLPガスボイラを停止させLPG使用量とコストの大幅な削減を実現
・蓄熱式排ガス処理装置(RTO)
 蓄熱体を用いて廃熱回収を行う燃焼式のVOC処理装置は、温度効率90~95%の高効率排ガス処理装置。処理ガスのVOC濃度が5%LEL程度以上であれば、補助燃料(LPG等)が不要となり、ランニングコストの低減につながる。
・廃熱ボイラ
 RTOで発生した余剰廃熱を用いて蒸気を発生させる装置であり、生成された蒸気は、乾燥装置の熱源や空調(暖房・加湿・吸収式冷凍機の熱源)に利用される。
2.印刷工場に特化した全熱交換器の導入により空調エネルギーの大幅な削減を実現
・全熱交換器
 工場内局所排気および空調排気を利用し、外気からの空調空気と全熱(温度+湿度)交換し、外気を室内の温度・湿度に近い状態にして空調機に送ることで、空調エネルギーの60%以上の削減に貢献している。
3.蒸気焚吸収式冷凍機と廃熱ボイラの導入により、夏場の電力使用量の大幅な削減を実現
・蒸気焚吸収式冷凍機
 廃熱ボイラで生成された蒸気を用いて、冷気を発生させる吸収式冷凍機。一般的に、軟包装材工場で夏季に消費する電力量の40~50%が空調によるエネルギー。余剰蒸気利用の吸収式冷凍機を導入することで、電力従量料金の削減が実現できた。
 エフピコグラビアでは、今後、更なる省エネルギー化に向けて蒸気駆動コンプレッサー導入等の蒸気利用先の検討や、インキのハイソリッド化等、使用溶剤量の削減へ向けた取り組みに加えて、太陽光発電導入による再生可能エネルギー費比率を高めることに取り組んでいく。

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