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2024/5/31

【Recycle】日本テトラパック、関西エリアの「ライフ」約160店舗にてアルミ付き紙容器の店頭買取を開始

 食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパックは、ライフコーポレーションと連携し、関西エリアのライフ約160店舗にてアルミ付き紙容器の回収を5月21日より開始した。日本テトラパックは、今後も関西エリアを中心に小売や自治体におけるアルミ付き紙容器の回収拠点を拡大し、資源の有効活用と脱炭素・循環型社会の実現に取り組んでいく。

リサイクル工場、回収拠点不足がもたらす、アルミ付き紙容器リサイクル率の低さ
 アルミ付き紙容器は、牛乳パックのようにリサイクルが可能であるにもかかわらず、現在のリサイクル率は3.4%(*1)と非常に低く、その多くが燃えるゴミとして焼却されている。この現状の主な要因として、リサイクル工場が地域限定的であり、店頭や行政などの回収拠点が十分に整備されていないことが挙げられる。
 特に関西エリアでは、アルミ付き紙容器のリサイクルルートが確立されておらず、回収拠点がほとんどなかった。この状況を改善するため、関係各所と連携し、紙資源の確実な回収・リサイクルの促進に取り組んでいる。日本テトラパックは関西エリアにおいて、イオンで8店舗、スーパーマツモトで7店舗と、昨年より徐々に回収拠点を増やしてきた。今回、新たに関西エリアにあるライフにて約160店舗で回収をはじめることで、アルミ付き紙容器のリサイクル率向上を目指す。

王子ホールディングスとの協業によるリサイクルシステムで、段ボールに再生
 関西エリアの店頭および行政から回収されたアルミ付き紙容器は、王子ホールディングスと日本テトラパックが協業して構築したリサイクルシステムにより、段ボールに再生される。この再生段ボールは、今後、食品・飲料業界でも広く活用されることを目指す。

ライフコーポレーション
 我々としても環境への負荷低減は最重要課題の1つと考えています。スーパーマーケットの立場から環境問題を考えると、扱っているアルミ付き紙容器の商品をどのように再利用していくか、また消費者の皆様にどう認知いただくかが重要です。これからも地域社会と協力し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを積極的に展開していきたいと思います。

日本テトラパック サステナビリティディレクター 大森悠子
 これまで関西エリアではアルミ付き紙容器の回収拠点がほとんどありませんでしたが、昨年から回収拠点を増やしてまいりました。この度、関係各所との連携により、ライフ様にて約160店舗で回収を開始できることを大変嬉しく思います。リサイクルへのアクセスを提供するとともに、アルミ付き紙容器のリサイクル可能性の認知向上、啓蒙にも取り組んでまいります。今後とも脱炭素・循環型社会の実現に向けてさまざまな取り組みを推進してまいります。

 日本テトラパックは2024年末までに関西エリアを中心に、店頭および行政におけるアルミ付き紙容器の回収拠点を400拠点まで拡大することを目指し、回収・リサイクルを促進していく。

*1:「アルミ付飲料用紙容器のリサイクルフロー調査報告書(2021年度実態)」(印刷工業会液体カートン部会/㈱ダイナックス都市環境研究所)




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