コンバーテック2021年12月号プレサービス
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20コンバーテック 2021. 12WEF技術開発㈱ インテリア織物メーカーの㈱維研(https://www.iken-net.com/)は、個人向けに販売を行ってきた、放熱効果のある銀イオン生地「COOL SILVER」の企業向けの販売を開始した。COOL SILVERは、熱伝導率が高く、熱を逃がす能力が高いという銀イオンを繊維に練り込んだ生地であり、涼感が持続し、洗濯をしても効果が続くのが特徴だという。 さらに、同社は、「銀イオンの抗菌作用によって、肌荒れの原因菌である黄色ブドウ球菌やMRSAに効果があるほか、臭いのもとであるモラクセラ菌を抑えて防臭効果も得られる。さらっとした着心地と速乾性の秘密は十字断面糸にあり、肌との接地面積が少なく、また毛細管現象で蒸れや汗を吸収して放出するため」と説明する。 同社によると、市販の「接触涼感」の衣類は、着た瞬間だけひんやりと感じるものや、涼しい部屋で使わないと効果を発揮しないものも少なくないという。この「涼感の持続性」という点で、同社のCOOL COOL SILVERシリーズの生地(IS5240ストライプ)ZEROSONICCOOL SILVERシリーズの糸ラスの循環を起こす絵』を完成できれば」と期待を込める。COOL SILVERシリーズの生地(ISA201017C杢天竺)分解できる。使用済みのペットボトルやプラスチック、フィルム、紙おむつなどを分解できるという。 「活性酸素を加熱させることで処理効果が高まります。プラスチックなどの固体有機物を分解し、6時間後にはセラミックの残渣になります」と青山社長。ZEROSONICはすでに販売を開始し、うち一部はプラスチック関連企業に納入している。また、海外からの例だが、感染性医療廃棄物の処理装置としての引き合いもあるとのことだ。銀イオンを繊維に練り込み、放熱効果を持つ生地「COOL SILVER」、企業向けの販売開始SILVERは、熱が高い方から低い方へと移動していく特性があるため、気温が体温よりも高くならない限りは、継続して熱を放出するという。 同社は、「汗をかいても、水に濡れても、すぐに乾いてさわやかな着心地が楽しめる。さらりとしたスムースな質感で、しわになりにくく、メンテナンスの手間もいらない」とPRする。 COOL SILVERの用途としては、ビジネスシャツ、ポロシャツ、Tシャツ、タンクトップ、ボクサーパンツ、スポーツブラ、帽子、インナーヘルメットなどを検討。販売方法は、白糸、染糸、生地、製品での形態など、柔軟に対応するとしている。 維研は、1968年に設立。インテリア織物、衣料用生地、生活資材用生地などの生産を行う。本社は愛知県江南市。会社案内の動画はこちら(https://www.youtube.com/watch?v=ELJ0y6fM9AY)。プラスチックも処理するZEROSONIC 同社のα-Gaiaは一般販売を行っているが、主な用途は減容化で、大量に出るカット野菜などの残渣の減容化に使用されている。同社によると、汚泥や生ごみの減容化にもα-Gaiaは使用できる。 また、α-Gaiaに改良を加えた処理装置「ZEROSONIC(ゼロソニック)」は、活性酸素を200〜300℃程度に加熱させることで、水分なしで有機物を

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