コンバーテック2021年12月号プレサービス
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に座ることができます。料金も地下鉄と同じく3000ウォン程度(約300円)と安く、私は長距離の場合、地下鉄ではなく高速バスで移動していました。 難点は、慣れないと都心からの帰りが難しいことです。1つのバス停を無数の路線が共有しており、しかもバス停が20〜30mに及ぶ「大まかな場所」のため、初めての時は待つ場所を迷います。しかし、実は、歩道に路線名(番号)が掲示されているので、それを見つけられれば大丈夫です。③市内バス 短距離移動は市内バス(緑色)が最も便利です。地下鉄よりも頻繁に運航しているし、家から近所の目的地まで乗り継がずに直接移動しやすいといったメリットがあります。やはり、1つのバス停を10路線以上で共有していることが多いですが、充実したインフ71駅にあるICカードのチャージ機と 保証金払い戻し機(右)カード」を購入して乗ることもできます。1回用は乗車料金とは別に500ウォンを預ける必要がありますが、下車後に改札出口の「保証金払い戻し機」で500ウォン硬貨を返却してもらえます。 なお、日本人にとっての地下鉄の難点を挙げるとすれば「乗り換えが多い場合、駅構内の移動が長い」「同路線なのに行き先が分岐していることや、途中駅止まり、止まらない駅がある急行といった情報がハングルの電光掲示板や車内放送で案内されるので分かりにくい」があります。②高速バス 郊外から乗り換えせずに直接、都心に向かうには便利です。高速道路にバス専用レーンがあるので地下鉄より短時間で移動できます。関連アプリが充実しており、各バスの現在地だけでなく空席数もモニタリングしているので、確実ソウルの高速バス乗り場の様子。点字ブロック脇の番号が目印になるコンバーテック 2021. 12都心からの帰りにはこの路線図を読み解かな高速バスの 路線の例ラが備えられており便利です。各路線の到着時間がカラーディスプレイでオンタイム表示されるのが普通ですし、携帯電話の充電設備が設置されている場合もあります。 ただし、日本人には乗り降りが大変です。まず、自分が乗る意思を強く示さないと乗せてくれません。「黄色の点字ブロックより前で待てば停まってくれる」ルールらしいのですが、私は車道で手を上げてタクシーを拾う仕草でアピールしていました。停留所に寄せずに停まるバスも少なくありません。 さらに驚くのが、荒い運転です。「急発進、急ブレーキ」は当たり前。日本のバスが丁寧過ぎるのかも知れませんが、韓国では乗ったらすぐに座るか手■りをしっかりつかまないと転びます。なお、運転座席だけはスプリングが効いており運転手は快適な様子でバス停にあるディスプレイにはバスの運行状況が細かく表示されているくてはいけない

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