コンバーテック2021年12月号プレサービス
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較的多数のセグメント電極を用いる場合やマトリックス電極構造の場合に適用される駆動方式で、時分割駆動あるいはダイナミック駆動とも呼ばれる。 アクティブマトリックス(Active Matrix)駆動方式では、スイッチング素子と必要に応じてキャパシタ素子を付加・集積し、コントラストやレスポンスなどの表示性能の向上を図っている。各画素のスイッチング素子とコンデンサは、それぞれクロストークを防ぐ役割と信号電荷を蓄積する役割を担っている。これによって、実質的に走査電極数の制約をなくし、原理的にデューティ比100%のスタティック駆動に近い表示が実現できる。106コンバーテック 2021. 121.はじめに 今回は、まず初めにディスプレイの駆動方式について述べる。TFT-LCDやOLEDにはスイッチングデバイスとしてのTFTによるアクティブマトリックス駆動が採用されている。次に、ディスプレイにはインパルス(Impulse)型とホールド(Hold)型があること、ホールド型ディスプレイの動画応答時間(Moving Picture Response Time:MPRT)はフレーム周波数に依存することを述べる。フレーム周波数を高くすると、MPRTは短くなる。フレーム周波数とTFTの特性としての移動度の関係についても言及する。2.ディスプレイの駆動方式1)2.1 マトリックス駆動方式 一方の基板上の帯状行(走査)線(Scanning/Row Electrode)と、他方の基板上の帯状列(データ)線(Data/Column Electrode)からなり、走査電極とデータ電極からなる任意の交点(画素)に選択的に電圧を印加することで、キャラクタ表示、グラフィック表示、ビデオ表示などが実現できる。この駆動方式には、単純マトリックス方式とアクティブマトリックス方式がある。最近では、ディスプレイの駆動以外にローカルディミング用BLUの駆動にも用いられている。詳細は2022年2月号に掲載予定。 単純マトリックス(Passive Matrix)あるいはマルチプレックス(Multiplex)駆動は、多桁の数字表示のように比2.2 アクティブマトリックス駆動方式 単純マトリックス駆動方式では、走査電極数が増加すれば画素液晶の励起時間が短くなるため輝度が低下する。そこで、輝度を高めようとすると電圧を高くすればクロストークのため非表示部も点灯し、コントラストが悪くなる。アクティブマトリックス駆動方式は、各画素に付したスイッチを動作させ、クロストークを防いでコントラストを高めることができる。また、各画素の信号蓄積コンデンサにより液晶の励起時間の伸長を図り、コントラストと応答時間などの向上を行うことができる。 TFTをスイッチングデバイスに用いたTFT-LCDアクティブマトリックス駆動方式の概念と基本回路構成を図1に示す。m行Ukai Display Device Institute(UDDI)鵜飼 育弘−有望技術と材料、日本企業の強みを探る−次世代ディスプレイ展望Vol.Ⅲ フレームレートとTFTおよび動画応答時間(MPRT)

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