コンバーティングテクノロジーセミナー2024(HYBRID

開催のご案内

ロール to ロール工程における高機能フィルム製造の
ための塗布/ 積層技術とトラブル対策

 

~塗布・積層・ラミネート・パターニング工程の各種方式、プロセス設計、
設備の特徴、現象分析から欠陥の原因と対策まで~

 

<開催日時>


2024年11月15日(金)

10:00~16:30
(途中休憩あり)

会場:TKP神田ビジネスセンター/Zoom(HYBRIDセミナー)
 

会場受講・オンラインライブ受講
※Zoomでリアルタイム受講できるほか、オンデマンド・アーカイブ受講も可能です


講師:ホサナ技研 代表 小川  正太郎 氏 (元・富士フイルム)

 

 

「コーティングのコーチング ? 」の著者によるロールtoロールのエッセンスが学べる講義。欠陥やトラブルなどの考え方、対策事例を豊富に取り上げます!

 

<受講対象>
 フィルムの製造加工、ロール to ロールによる塗布・積層工程に携わる技術者、機能性フィルムの試作から商品開発に関わる開発担当者含めて、初心者からベテランまで幅広い層に、幅広い知見やノウハウを提供できる内容です。

 

【講師の言葉】

 『コンバーテック誌』の連載記事「コーティングのコーチング ? 」を執筆中の講師が、「ロール to ロール工程の塗布積層技術」について、セミナー講師を務めます。

 ロールtoロール(RtoR)工程は、ロール状のフィルムを送り出し、所望の機能を付与し、再びロール状に巻き取るプロセスです。これまで、粘着フィルムや包装材など、RtoRを中心に製造されてきましたが、近年になっては、従来バッチプロセスによって生産されていた材料を効率的に量産する手段として注目され、光学、電子、電池分野などの、多種の用途に展開されつつあります。RtoRプロセスによる製造では、付加価値を得るために、重要かつ高度な製造技術が構築されており、本セミナーでは、RtoRによる、塗布・積層方法を中心に、多岐に渡る技術内容について、分かり易く解説するとともに、実際の製造で発生する、様々な課題について、その対策に役立つ事例等も紹介します。

 

<講演内容>

1.ロールtoロール(RtoR)プロセスの概要

 1-1 RtoRプロセスとは

 1-2 バッチプロセスとの比較

 1-3 ロールによる基材ハンドリング

   ・使用される基材の例

   ・RtoR製造の分類

   ・ポイントとなる張力制御

   ・傷などのトラブル防止

   ・基材の寄り(蛇行)制御

   ・シワの低減

 1-4 RtoRによる機能付与

   ・RtoR製造の分類

   ・機能付与の分類(内容、目的、具体例など)

1-5 RtoR製造の適用分野

   ・各分野における必要な機能と製品例

   ・電池材料などのRtoR工程例

 

2.RtoR塗布技術

 2-1  塗布の基礎

  ・塗布とは? 塗布技術のポイント

  ・調液工程

  ・送液工程

  ・塗布方式の分類

  ・塗布方式の構成

  ・塗布方式の選択

 2-2  ロール塗布技術

  ・バリエーション

  ・リバースロールコータ

  ・グラビアコータ
   (構成、ドクターブレード、膜厚制御など)

  ・ドクターチャンバーグラビア

  ・キスコータ、キスリバースグラビアコータ

  ・マイクログラビアコータ

  ・ロールナイフコータ、ブレードコータ

  ・コンマコータ、エアナイフコータ

  ・ロッドコータ、ワイヤバーコータ

 2-3  ロール塗布の欠陥/対策例

  ・リビングの発生要因と対策

  ・点刻状/まだら模様のムラの発生要因と対策

  ・斑目・版目の発生要因と対策

  ・段ムラの発生要因と対策

  ・異物によるハジキの発生要因と対策

  ・グラビア塗布、バー塗布における課題と対策

  ・グラビア塗布に関する特許例

 2-4  ダイ塗布技術

  ・設備構成

  ・ダイヘッドの構造、分解図

  ・ダイ設定~塗布開始の手順例

  ・ダイ塗布に関する流れの基礎

  ・ダイ塗布のスロットギャップの最適化

  ・ダイ塗布のリップ部形状の最適化

2-5  ダイ塗布技術課題

  ・動的接触線(DCL)とビード変化

  ・操作条件によるビードの安定化

  ・塗布可能領域図

  ・塗布流れの可視化

  ・塗布高速化の課題 ・・・空気同伴現象

  ・空気同伴の抑制法

  ・スジ状欠陥の発生要因と対策

2-6  その他RtoR塗布における対策

  ・塗り始め/塗り終わり

  ・耳厚塗り、接合部通過など

2-7 塗布技術まとめ

 

3.RtoRラミネート技術

 3-1 ラミネートとは(特徴/構成)

  ・ラミネートの分類

  ・ドライラミネートの特徴

  ・ドライラミネーターの構成

 3-2 ラミネートでのトラブル対策

  ・シワ対策

  ・トンネリング/カール対策

  ・巻き取り部での不良対策

  ・その他トラブル/課題と対策

  ・熱ラミネートの課題、カール矯正

 3-3 ドライラミに関する特許例

 

4.RtoR真空成膜技術

 4-1. 気相成膜の種類

 4-2. 気相成膜の構成例

 4-3. 欠陥とその対策例

 <参考> RtoR めっき技術

 

5.RtoRパターニング技術

 5-1. パターニング法の種類

  ・UVインプリントの特徴

  ・熱インプリントの特徴

  ・キャストインプリントの特徴

5-2. パターンロールの製法

 ・ロールへの直接加工方法

 ・ロールにレジストパターニング→二次加工

 ・シート型を製作 →ロールへ巻き付け

 ・シームレスパターンロールの製法

 5-3. パターニングの課題

  ・型(パターンロール)に求められる特性

  ・転写材料に求められる特性

 5-4. 特殊パターニング法

  ・間欠塗布

  ・インクジェット塗布

  ・スクリーン印刷

  ・レーザパターニング

 

6.補足1:多層化技術

 6-1. 多層フィルム製膜技術

  ・多層押出しフィルム技術

  ・多層押出し設備の課題

  ・超多層膜の押出し技術

  ・押出しラミネート技術と商品例

 6-2. 多層コーティング技術

  ・多層コーティングの構成/課題

  ・多層スライドダイコーターの設備/特徴

  ・多層カーテンダイコーターの設備/特徴

  ・多層ファウンテンダイコーターの設備/特徴

 

7.補足2:超高速塗布技術

  ・超高速塗布でネックとなる要因

  ・バー塗布における塗布限界

  ・スライド塗布における塗布限界

  ・カーテン塗布における塗布限界

 

8.補足3: 濡れ性の基礎

  ・濡れ性評価~接触角

  ・界面活性剤の効果

  ・塗布への適用


※内容が予告なく変更になる場合がございます。

 

 

【講師プロフィール】

 富士フイルム㈱にて 34 年間にわたり、新規商品含む機能性材料の生産技術開発に携わってきました。既存 / 新規商品の製造に関して、新規生産技術を開発・導入することで、試作品の製作から少量・中量生産を経て、製造実用化につなげるとともに、工場の製造安定化・生産性向上・コストダウンなどを実現し、事業貢献に寄与してきました。 また、在籍中に、国内外の大学や研究機関との共同研究開発や海外でのプロジェクト立ち上げなどを経験し、学会発表や社外講演、 100 件に及ぶ特許出願などの実績があります。

 退職後はフリーランスとして、今まで培った技術の知識と経験を活かし、長期・短期含めて 10 社以上にて顧問や技術アドバイザー等を務め、各社の問題解決や業務改善などを、現在も継続しています。

 

■スケジュール

●日 程:2024年11月15日(金)
会 場:会場/配信形式
TKP神田ビジネスセンター/Zoom
〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町3-2 神田アベビル 7階

時 間:10:00~16:30(休憩あり)
※当日聴講が難しい方には録画配信を行います(期間限定)。

■受講料

1名様 44,000円
 (税込、オリジナル予稿集代込)

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企画・運営:(株)加工技術研究会