コンバーティングテクノロジーセミナー2026(HYBRID

開催のご案内

基本を学び現場に活かすウェブハンドリング技術

 

~ ウェブハンドリングの理論を実践につなぐ ~

 

<開催日時>


2026年1月23日(金)

10:00~16:30
(途中休憩あり)

会場:TKP飯田橋ビジネスセンター/Zoom(HYBRIDセミナー)
 

会場受講・オンラインライブ受講
※Zoomでリアルタイム受講できるほか、オンデマンド・アーカイブ受講も可能です
 


講師:工学博士 藤本 清二 氏 (元・住友化学・大倉工業)

 

 

ウェブハンドリングの理論を、現場でも応用できるようわかりやすく解説します。
講師が現場で培ってきた知見を織り交ぜてお話します。

 

<受講対象>
 フィルムメーカー・コンバーター・機械メーカーでウェブハンドリングにかかわる技術者、現場の問題を理論化・解決したい技術者、特にウェブハンドリングの初学者から中堅までの幅広い層を対象とした内容です。

 

ウェブハンドリングをより深く知るための参考図書

「ウェブハンドリングの基礎理論と応用」

定価:5,500円(税込)

元東海大学教授 橋本 巨 著

加工技術研究会発行

本セミナーはオリジナルのセミナーテキストを使用します。

本書はウェブハンドリングの理解を深めるための参考図書です。

(購入は任意になります)

 

【講師の言葉】

 「ウェブハンドリングの基礎理論と応用」は、故・東海大学名誉教授 橋本巨(ひろむ)先生が著わした、ウェブハンドリングに関わる技術者であれば必読となる実用書です。しかしながら、本書にはいくつか難解な理論や計算が多く、独学で読み進み、さらにはこれを現場に活かすには壁が高い、と感じるエンジニアも多いのではないでしょうか。

 本セミナーではウェブハンドリング技術のエッセンスとなる要点を順に辿りながら、講師が現場で実践してきた測定・解析や応用(問題解決)の事例を紹介することで、理論のより深い理解と応用を手助けします。

 本セミナーが、理論や計算を現場の問題にどう落とし込むか、そのきっかけとなることを願っています。

 

<プログラム概要>

1章 ウェブハンドリングとは

 1.1 ウェブハンドリング技術とは

  1.1.1 出番,課題,定義

 1.2 フィルム・紙加工の落とし穴

 1.3 ウェブを測る

  1.3.1 ウェブとローラの差速

  1.3.2 ウェブの温度

 

2章 ウェブハンドリングに関する基本的事項

 2.1 ウェブの力学と物性

  2.1.1 フックの法則と平面応力

  2.1.2 ひずみとポアソン比の話,曲げ剛性の話

 2.2 ウェブ-ローラ間の摩擦

  2.2.1 アモントン・クーロンの法則,表面粗さ

  2.2.2 表面粗さと摩擦係数の測り方

 2.3 オイラーのベルト公式とマイクロスリップ

  2.3.1 ベルト公式を深読みする

 2.4 空気は巻き込むもの

  2.4.1 空気を巻き込むと摩擦が変わる
      (有効摩擦係数)

  2.4.2 ストライベック曲線(走行速度、張力、
      浮上量、有効摩擦係数の相互関係)

 2.5 ウェブのトラッキング(ウェブ走行の特性)

  2.5.1 直角方向進入性(搬送の根本原理)

  2.5.2 蛇行,テープ巻き,異径ローラの説明

  2.5.3 トラクション(搬送の駆動力)

 

3章 ウェブ浮上量の予測理論
    (第5章のための序章1

 3.1 ウェブの浮上量(空気膜厚)とその圧力

  3.1.1 レイノルズ方程式(空気膜の圧力)と
      弾性方程式(ウェブのたわみ)

  3.1.2 浮上量の簡易な予測式

 3.2 ウェブ浮上量の計算と実測

 

4章 有効摩擦係数の予測理論
    (第5章のための序章2

5章 ウェブのスリップ開始速度の予測
     (スリップの予測と防止)

 5.1 ベアリングの摩擦を考慮したスリップ開始速度

 5.2 スピンダウンテスト

  5.2.1 有効性

  5.1.2 スピンダウンテストによるベアリングの
      摩擦係数の求め方

 5.3 スリップを抑止するには
    (ローラ選定の考え方)

  5.3.1 軽量・軽快ローラ、軽快ベアリングの意味

 

6章 ウェブ搬送中に生じるしわの予測

 6.1 スパン間のしわはウェブの座屈

 6.2 スパン短縮の効果

 6.3 しわ伸ばし(拡幅)の一般論と一事例

 

7章 基礎理論の巻取問題への応用

 7.1 巻取ロールのヤング率の異方性と非線形性

 7.2 ヤング率の測り方と数式化

 7.3 プルタブ方式による内部応力の測定とその解釈

 7.4 Hakielの式(原型)への到達

 7.5 プログラミングと計算例

  7.5.1 テーパテンションの効果

  7.5.2 コアの大径化

 7.6 Hakielの式の進展

  7.6.1 空気巻き込みを考慮する場合

  7.6.2 ニップがある場合

 

8章 ウェブ搬送・巻取時の張力制御

 8.1 張力制御か速度制御か

 8.2 スパン間の張力の挙動

 

9章 ウェブハンドリング基礎理論の拡張

 9.1 マイクログルーブローラと
    マクログルーブローラ

 9.2 マイクログルーブローラの原理


※内容が予告なく変更になる場合がございます。

 

 

【講師プロフィール】

 1973年より住友化学にて合成樹脂や機能性フィルムの製造プロセスに従事したのち、2006年より大倉工業にてフィルム加工プロセスのR&Dに従事しながら技術教育を担当。専門は様々な製造プロセスと解析で、14年には東海大学より博士(工学)の学位を取得した。現在はウェブハンドリング技術研究会の会員として時折の技術記事の投稿や講演による技術者の育成に熱意を持つ。コンバーテック「技術者のための実践的スケールアップ論」連載中。

 

■スケジュール

●日 程:2026年1月23日(金)
会 場:会場/配信形式
TKP飯田橋ビジネスセンター/Zoom
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町3-2 飯田橋スクエアビル 3階

時 間:10:00~16:30(休憩あり)
※当日聴講が難しい方には録画配信を行います(期間限定)。

■受講料

1名様 44,000円
 (税込、テキスト代を含む)

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企画・運営:(株)加工技術研究会