コンバーティングテクノロジーセミナー2025(ONLINE)

現場で応用できる
コーティングの理論と現象

―トラブルをメカニズムから考える―

<開催日時>

2025年3月7日(金)
10:30〜12:00、13:00〜16:30
開催形式:オンライン/Zoom


講師:国立大学法人長岡技術科学大学 名誉教授
アドヒージョン株式会社 代表取締役社長
博士(工学) 河合 晃 氏
 

コーティングにおける「濡れ」「塗膜」などの本質を学び
コーティング、乾燥などの表面変化などの挙動を知ることで
コーティングに関するトラブルのメカニズムを学び本質を見極める。


見逃し配信、アーカイブ受講できますので当日都合が悪くても受講できます。
 

<講師の言葉>

 初版が2012年に発刊されて、早くも10年以上が過ぎた。この間、世の中の産業技術は、これまでにない転換期に入ったようである。特に、高速通信(5G/6G)、DX、自動運転、生成AI、機械学習の登場などの情報通信処理に関する技術進展が目覚ましい。また、リチウムイオン電池や燃料電池などのエネルギー面での躍進も大きい。このような技術革新の中で、モノづくりをベースとする材料科学は、これらに直接的あるいは間接的に関わっており、その重要性は高まる一方である。その中でも、基盤技術であるコーティング技術の重要性は言うまでもない。しかしながら、コーティング技術においても、ナノ粒子分散、ナノコーティング、ナノ加工技術などの既存技術からのスケールアップが目覚ましい。一方、わが国では、少子化の加速や終身雇用制の形骸化など、技術伝承の面で先細る傾向が強まっている。その状況においても、技術の核心を記述した工学書籍は脈々と受け継がれ、幅広い読者世代に基盤技術を提供する重要な役割を果たしている。本書ならびに本講演が、そのようなコーティング技術を担っていく技術者の方々の活躍の一助になれば幸いである。

 

セミナー使用テキスト

 「現場で応用できるコーティングの理論と現象
―トラブルをメカニズムから考える」

著者 長岡技術科学大学 名誉教授 河合晃
2012年初版発行

好評につき2023年10月31日増刷発行しました

 

<講演内容>

1. 濡れ
・Wettingの基礎理論
・表面エネルギー
・疎水化処理
・濡れトラブルの原因・対策

2. 塗膜乾燥

・塗膜の乾燥メカニズムと制御
・塗膜の熱処理による膜質制御

3. 塗膜の応力

・塗膜パターン剥離と応力集中
・表面硬化層と剥離

4. 乾燥装置

・ヒーター加熱(乾燥炉)
・赤外線加熱(ランプ加熱)
・減圧(真空)乾燥(沸点降下)

5. 乾燥欠陥

・クラック(ひび割れ)
・ポッピング(局所剥離)
・表面硬化層
・環境応力亀裂(クレイズ)
・ウォータマーク(乾燥痕)
・乾燥ムラ
・ボイド

6. 接着のメカニズムと界面
・付着要因
・高分子集合体
・浸透と応力変動
・多層界面構造
・ナノ空孔(Vacancy)
・相互作用引力

7. ナノ粒子・ナノ気泡・ナノ液滴の解析技術

・微粒子の性質
・分散凝集解析
・微小気泡の性質と制御技術

8. 信頼性解析技術

・膜およびフィルムの故障モード
・故障劣化の活性化エネルギー
・バスタブ曲線

・加速試験と寿命予測


9. 質疑応答


※内容が予告なく変更になる場合がございます。

講師プロフィール

長岡技術科学大学工学部電子機器工学課程卒業
長岡技術科学大学工学研究科修士課程修了
三菱電機株式会社入社 LSI研究所勤務
高集積半導体集積回路(LSI)の基礎研究・試作・量産移管業務
ナノリソグラフィー・ナノ計測技術・表面界面制御の要素技術開発業務を担当
長岡技術科学大学大学院博士後期課程修了(社会人博士コース)
三菱電機株式会社退職
長岡技術科学大学 工学部電気系勤務 助教授
文部省在外研究員(短期) Sussex大学(英国)
博士後期課程主指導教官資格認定
長岡技術科学大学 工学部電気系勤務 准教授
長岡技術科学大学 教授
研究成果活用企業(大学ベンチャー企業)アドヒージョン株式会社を設立 代表取締役社長
長岡技術科学大学 大学院 教授
長岡技術科学大学 名誉教授
現在に至る。


専門などの詳細・プロフィールはこちら → アドヒージョン株式会社

 

形式:「Zoom」を使用したオンラインセミナー
テキスト:「現場で応用できるコーティングの理論と現象―トラブルをメカニズムから考える」を使用します
受講料(税込):
教材として単行本必要の場合:49,500円(書籍込)
●教材として単行本不要の場合:44,000円(書籍なし)
オンデマンド受講:アーカイブ受講もできますので、当日都合が悪くても受講できます。

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