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2025/4/12

【Packaging】日本山村硝子と山村製壜所、日本エア・リキードと共同で水素燃焼によるサステナブルなガラスびんの生産に成功

 日本山村硝子山村製壜所は、日本エア・リキードと共同で、溶解炉で使用する燃料の一部を水素に置き換えたびんの生産に成功した。
 この試験的な取り組みは、ガラスびんの溶解炉としては現在日本国内唯一の酸素燃焼炉を有する山村製壜所で実施した。酸素燃焼炉は燃焼に必要な酸素を純酸素で供給することでCO2排出量を削減できる環境に優れた溶解炉。将来に向けさらにCO2排出量削減の可能性を広げるために、日本山村硝子、山村製壜所、日本エア・リキードの3社の技術を結集して燃料の一部を水素に置き換えてびんを生産し、通常の方法で生産されたびんと同等の品質を得ることができた。
 燃料としての水素は化石燃料のように炭素を含まないため、燃やしてもCO2が発生しないという利点が有る。この生産の成功により、水素のインフラが整備されれば、ガラスびんがカーボンニュートラル実現に貢献できる容器となり得ることが示された。

ガラスびん溶解炉で国内唯一の酸素燃焼炉において水素燃焼によるびんの生産に成功

 なお、生産したびんはサントリーのワイン、「SUNTORY FROM FARM 登美の丘 赤 時のかさね(CO2削減びん使用)」に採用され、大阪・関西万博会場内のレストラン「水空(SUIKUU)」にて販売される。
 山村グループは創業以来「循環型社会の実現に貢献する」という精神を重視し、持続可能な社会実現のため、地域および環境との調和共存を図りながら事業を営んできた。これからも、グループ経営ビジョンである「100年先も必要とされる会社」を目指し、すべての事業領域において、社会課題の解決に貢献していく。

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