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2025/6/21

【デスクトップ型DTF】ローランドDG、「VersaSTUDIO BY-20」の機能拡張

 ローランド ディー.ジー.は、デスクトップ型のDTF(Direct To Film)プリンター「VersaSTUDIO(バーサスタジオ)BY-20」の機能拡張を図り、今後のさらなる販売拡大を目指す。
 BY-20は、コンパクトで使いやすく、導入しやすい価格でありながらも、プロフェッショナルなアパレルグッズ製作が行えるDTF転写方式のプリンター。専用フィルムへの印刷後、ホットメルトパウダーを塗布して熱溶解すれば、あとはフィルムごと布地に熱プレスするだけの簡単プロセスでオリジナルTシャツやスポーツウェア、トートバッグなどが製作可能。幅広い布素材に対応し、意匠性の高いオリジナルアイテムを美しく、スピーディに製作できる1台。
 今回の機能拡張では、同社DTFプリンターの上位機種で採用されている専用「S-PG2インク」への対応を実現した。「S-PG2インク」は、プリントヘッドやワイパー周りでインクが固まりにくいため、これまでよりも安定した高画質印刷が可能となる。
 また、同時にメンテナンス機能の拡充も実現した。
 より効果的なクリーニングが可能な新しい洗浄液や、誰でも簡単にプリントヘッドの表面を手動でクリーニングできる「ヘッドノズルリフレッシャー」を採用。プリントヘッドのノズル抜けを未然に防止し、より信頼性の高い運用を可能にする。
 さらに、専用の出力ソフトウェア「VersaWorks(バーサワークス)7」の白インク版の自動生成機能がDTFやDTGでよく使用されるPNG形式に対応。(2025年9月対応予定)デザインソフトウェア上での作業が必要だった白インクのデータ制作の手間を軽減し、全体の作業効率の向上に貢献する。
 同社グローバルセールス&マーケティング本部の二村龍吾本部長は「DTF方式のプリンターは、一般的なインクジェットプリンターに比べインクが凝固しやすい特性を持っております。今回の機能拡張は、よりベストなプリントヘッドのメンテナンスを実現し、安定した運用環境をご提供するものです。また、適切なメンテナンス方法などを分かりやすくご紹介するビデオやマニュアルもご用意しておりますので、安心して製品をご活用いただければと思います。今後も当社はお客様の声に真摯に耳を傾けながら、ビジネスの発展に貢献できるソリューションを提供してまいります」と述べている。
 なお、現在BY-20をご利用のユーザーには、2025年6月20日より新しいS-PG2インクへの切り換え作業に関する案内を開始している。また併せてヘッドノズルリフレッシャーの無償提供を2025年7月23日より実施する。
 さらに、日本国内においては、2025年12月末までにBY-20を導入いただいたユーザーを対象に「1年間の保守契約無償キャンペーン」を実施する。

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