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2025/2/19
【ナイロン6フィルムおよびコンパウンド樹脂】ユニチカ、ISCC PLUS認証を3拠点で取得し、リサイクル原料をマスバランス方式で割り当てた製造・販売体制確立
ユニチカは、グループ会社を含めた国内3拠点でISCC PLUS認証を取得し、マスバランス方式に基づいてリサイクル材料を持続可能な原料として割り当てたナイロン6フィルムおよびコンパウンド樹脂の製造・販売体制を確立した。
2024年12月~2025年1月にかけて、ユニチカの大阪本社と宇治事業所、さらにグループ会社を含めた3拠点において、ISCC PLUS認証を取得した。同認証は、持続可能な資源利用と環境保護に向けた国際的な基準であり、今回の認証取得はユニチカが掲げるサステナビリティ方針に沿った取り組みの一環となる。
当該製品は、食品包装材や自動車部品など、幅広い分野のニーズに応えるものであり、サステナブルな製品の提供を通じて、っ客の環境負荷削減目標の達成を支援する。
ユニチカグループの総合力による資源循環型生産体制の強化
今回の認証の対象となるリサイクル材料には、自社のナイロン6フィルム製造工程で発生する端材や規格外品が使用される。これらの材料を外部の協力会社と連携してマスバランス方式を活用した新たな資源としてよみがえらせ、宇治事業所でのフィルムの製造や、グループ会社でのコンパウンド樹脂の製造などに利用することで、様々なサステナブル製品を提供する。このように自社で発生する廃棄物をフィルム事業部と樹脂事業部、さらにグループ会社で連携して活用することで、資源循環型の生産体制を強化した。ユニチカはグループの総合力を活用し、環境に配慮した製品づくりを進めている。
ユニチカのサステナビリティ方針との調和
ユニチカは、「暮らしと技術を結び、サステナブルな社会の実現に貢献する」というサステナビリティ方針のもと、以下の3つの事業に関する優先課題に取り組んでいる。
●安全で安心な暮らしの実現
●便利で快適な暮らしの実現
●環境と共生する暮らしの実現
今回のISCC PLUS認証取得および持続可能な原料を割り当てた製品の展開は、「環境と共生する暮らしの実現」に直結する取り組みであり、同時に当該製品は「安全で安心な暮らし」および「便利で快適な暮らし」の実現にも貢献する。
未来への展望
ユニチカグループはこれまでも、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルを活用した製品開発を行い、多様な顧客ニーズに応えてきた。食品包装用フィルム、および自動車や電気電子部品の成形品に使用される樹脂においては、これまでも数多くの問い合わせをいただき、すでに顧客製品での採用が進んでいる。今回のマスバランス方式の採用により、さらなる持続可能な社会の実現を目指し、多くのパートナー企業および顧客とともに未来志向の価値を創造していく。
*マスバランス方式:リサイクル材料や再生可能資源の使用量をバリューチェーン全体で追跡し、その割合を製品に割り当てる手法。サステナブルな資源利用を促進しながら、既存の生産設備を活用することが可能。

*ISCC(International Sustainability and Carbon Certification):バイオマスやリサイクル材料など持続可能な資源利用を促進するための国際的な認証スキームを提供する非営利組織。
*ISCC PLUS:食品、包装、化学製品、繊維など、幅広い分野で利用される認証スキーム。特にリサイクル材料やバイオ原料の利用を促進。これにより、企業は透明性と信頼性を確保し、持続可能な製品の提供を通じて社会に貢献することが可能。
ユニチカグループはISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠すること、また、環境寄与に関するダブルカウントはしないことを約束し宣言している
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