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2025/7/3

【ペロブスカイト太陽電池】環境フレンドリーホールディングス、九州工業大学との共同研究契約を締結

 環境フレンドリーホールディングス九州工業大学は、ペロブスカイト太陽電池等に関する共同研究契約を締結した。

【 契約の目的および理由】

 環境フレンドリーホールディングスグループは、次世代の再生可能エネルギー分野における競争力の強化を目指し、新たな事業としてペロブスカイト太陽電池事業の展開を予定している。 同事業では、第三世代ペロブスカイト太陽電池のショールーム兼販売拠点を東京都内に新設し、製品および技術を国内の顧客や投資家の皆様に直接ご体感いただける環境を整備する。 あわせて、国内における製造体制の確立を目的とした生産工場の新設も計画している。

 ペロブスカイト太陽電池は、軽量・高効率といった特長を持つ次世代型太陽光パネルとして高い注目を集めている一方で、耐久性や鉛の使用による環境負荷といった課題も抱えている。これらの課題解決に向け、材料開発や構造設計の分野で高い国際評価を受ける研究者との連携が不可欠と考え、今回の共同研究に至った。なお、主要構成材料の1つであるヨウ素については、日本が世界第2位の生産国であることから、国内サプライチェーンとの親和性が高く、政策的な後押しが期待される分野でもある。

 同契約の相手方である九州工業大学 大学院生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻の馬廷麗教授は、ペロブスカイト太陽電池の分野で多数の重要な技術的成果を挙げている。また、同分野における産学連携や標準化、社会実装の推進にも多大な実績を有している。

 こうした実績に基づき、同社は馬教授との共同研究を通じて、ペロブスカイト太陽電池の研究の加速を目指していく。

 

【 共同研究の概要】

(1)研究題目

ペロブスカイト太陽電池等に関する共同研究開発

(2)研究目的および内容

(1)ペロブスカイト材料の構造最適化および新規組成の探索

(2)高効率化に関する情報収集および助言

(3)製造コスト低減に向けた低温プロセスの開発

(3)研究期間

2025年7月1日~2026年6月30日

 

【 共同研究の相手先の概要】

(1)名称   

国立大学法人九州工業大学

(2)所在地

福岡県北九州市戸畑区仙水町1番1号

(3)研究代表者  

大学院生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻

教授 馬 廷麗

 

 

【 今後の見通し】

 今後、同社グループが関与する合計147MWの太陽光発電所においては、既存設備の性能向上(いわゆる「リパワリング」)を目的とした優先的な活用を視野に入れている。さらに、既存の取引先が保有する発電所群や、同社の主要取引金融機関が関与する大規模発電事業との連携を通じて、ペロブスカイト太陽電池の普及拡大の可能性についても検討を進めていく。

 加えて、国の次世代エネルギープロジェクトとの連携を図りながら、同社グループとしてペロブスカイト太陽電池の生産設備導入に関する販売支援にも積極的に取り組んでいく。

 これらの取り組みを通じて、国際競争力を備えた製品供給体制を確立し、国内外の需要拡大に迅速かつ柔軟に対応できる基盤を構築することで、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献するとともに、同社グループの収益力を高め企業価値の向上を図っていく。

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