アーカイブ情報

2025/4/21

【上海モーターショー】日本精工、「走る」「曲がる」「止まる」の電動化に貢献する製品紹介

 日本精工(NSK)は2025年4月23日~5月2日に中国・上海市の国家会展中心で開催される「上海モーターショー(Auto Shanghai 2025)」に出展する。ブースは1.2号館の1BH007。
 同イベントは、隔年開催の中国最大規模の自動車関連の展示会で、自動車メーカーや部品メーカーなど毎回1000社以上が出展し、約90万人が来場する。
 出展コンセプトは「Mobilizing Tomorrow Today~創新向未来(未来を向いてイノベーションする)~」。現在、自動車産業は驚異的なスピードでスマート化、電動化、カーボンニュートラルの新時代へと突き進んでおり、100年に一度の大変革期を迎えている。創立100年以上の歴史を誇るNSKは、これまでにない革新の力で、電動駆動システムの効率向上を追求し、モビリティの限界を押し広げることで、未来を想像から現実へと変えていきたいと考えている。同展示会では、カーボンニュートラルや安全で快適なモビリティ社会の実現に向けて、クルマの三大機能である「走る」「曲がる」「止まる」の電動化に貢献する当社製品を幅広く展示・紹介する。
 主な出展品は次の通り(一部を除き、参考出展)。
1)「走る」:樹脂モールド軸受
 電動車に求められる耐電食ソリューションの一環として、eAxleに必要な絶縁性を備えつつ、一般的な樹脂材料を使用することで性能とコストの両立を図った製品。

樹脂モールド軸受

2)「走る」:導電ブラシ
 高コストなセラミックス球に替わる低コストな耐電食のための導電技術を開発した。EVモータの高速回転時でもカーボンブラシに電流を流すことによって電食を抑制する。
3)「走る」:Face spline式HUB3軸受<世界初出展>
 Face splineを採用することにより、大きなトルク伝達を実現し、CVJと軸受のスティックスリップ音の防止に貢献する。(※下図参照)
4)「走る」:サーマルマネージメントシステム向け製品群(電動コンプレッサー用軸受、他)
 車室内や車載電子機器のサーマルマネジメント向け冷媒圧縮機に使われる電動コンプレッサーをはじめ、電動車両の熱管理を支える各モジュールに対して、長寿命化、高効率化、低騒音化を実現する各種製品・技術。システム全体の信頼性や車両の電費、さらには快適性の向上に貢献する。

電動コンプレッサー用軸受(量販品)

5)「曲がる」:電動サスペンション<世界初出展>
 従来複数の装置で実現していた多彩なサスペンション制御を、1つの装置で実装可能にした。ボールねじで直接的にサスペンションの伸縮運動を能動的あるいは受動的に制御し、エネルギー回生も可能。(※下図参照)
6)「曲がる」:ロッキングクラッチ
 電力不要でありながら、高い動力伝達効率と確実なロック機能を両立する。「後輪操舵アクチュエータ」に搭載することで、外部からの力をモータに伝えないセルフロック機能を維持しつつ、モータからタイヤへの動力伝達の効率を向上させ、アクチュエータのモータサイズの小型化や高効率化に貢献する。モータを小型化&省電力化した高効率なリニアアクチュエータ実現に貢献する。(※下図参照)
7)「止まる」:電動メカニカルブレーキ用ボールねじ 
 高効率なボールねじアクチュエータにより、ブレーキシステムの応答性向上だけでなく、軸受と周辺部品の一体化によってシステムの小型化・軽量化に貢献する。(※下図参照)
※上記3)、5)、6)、7)を組み合わせたモジュール(下図)を展示予定。

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP