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2025/6/3
【低炭素ガソリン】ENEOS、開発実証開始。スーパー耐久にて、クルマと燃料All Japanで“共挑”

ENEOSは、「ENEOSスーパー耐久シリーズ2025」においてエタノール混合ガソリン※1の提供および開発実証を開始する。2025年5月31日、当該燃料の提供先であるSUBARU、トヨタ自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ、マツダの技術開発最高責任者とともに、当該開発実証に関する会見を富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)で実施した。
植物由来のエタノール(バイオエタノール)は、トウモロコシやサトウキビなどに含まれるグルコース、ならびに草本系植物やパルプ、古紙などを原料とするセルロースを発酵させて製造されている。原料となる植物等が大気中のCO2を吸収することから、化石燃料と比べて炭素排出量が少ない低炭素燃料。

既存の化石燃料由来のガソリンにバイオエタノールを混合したものがエタノール混合ガソリンであり、自動車分野で注目されている次世代の低炭素ガソリン。2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画でもその期待が示されており、官民が協力して導入に向けた環境整備を進めている。ENEOSでは、長年培った燃料に関する技術的知見を活用し、従来エタノール20%混合ガソリン(以下「E20」)の品質(JIS規格)が定義されていないことや国内外での技術情報が不足しているという課題に取り組んでいる。ENEOSスーパー耐久シリーズでのE20供給を通じて、自動車メーカーと燃料メーカーが協力し、過酷なレース条件下での開発と実証を目指す。供給先のチーム、STMO※2の協力を得ながら、日本における低炭素燃料技術の進展に努めていく。

※1 エタノール混合ガソリン:既存の化石燃料由来のガソリンにバイオエタノールを混合したもの
※2 STMO(General incorporated association Super Taikyu MIRAI Organization):スーパー耐久レースの企画・運営を行い、実験車両の走るST-Qクラスを創設した、一般社団法人スーパー耐久未来機構
共挑:スーパー耐久のST-Qクラスにおいて、カーボンニュートラル社会の実現に向けて「共に挑む」想いを同じくする自動車メーカー5社の枠組み
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