アーカイブ情報
2025/4/16
【作業ロボットのAI基盤モデル】島津製作所、CVCファンドを通じ韓国RLWRLDへ出資
島津製作所はコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future Innovation Fund」(以下、Shimadzu FIF)を通じて、韓国のスタートアップであるRLWRLD Inc.(以下リアルワールド)に出資した。同社は製造業で活用されるヒューマノイドなど作業ロボットのAI基盤モデルを開発している。
人口減少や高齢化による労働人口の減少が社会課題となっており、製造現場では省人化に向けたロボットの導入により製造ラインの自動化が進んでいる。しかし現在のロボットは対応可能な業務が限定的で、人間並みに柔軟な対応ができない。リアルワールドは、ビデオやマーカーなどで3D化した実空間のデータをAI学習に活用することで、実空間に対応した精巧な動作と汎用性を備えた作業ロボットのAI基盤モデルを開発している。また、並行してそのAI基盤を搭載したロボットを開発しており、作業ロボットの生産性の飛躍的向上が期待される。同社は、KAIST AI大学院(韓国科学技術院)やソウル大学など韓国トップクラスの研究人材が集結し、日韓のメーカーの製造現場と連携して、迅速な研究開発を進めている。
製造現場だけでなく研究開発においても作業の自動化ニーズがあり、島津製作所ではこれまで自律型実験システム(Autonomous Lab)を開発してきた。今回の出資を通じて、バイオや製薬、新素材開発などにおける自律型実験システムの社会実装を目指す
- カテゴリー
- コンバーティングニュース

