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2025/5/21
【再エネ】BASFの化学品中間体事業本部、欧州のアミン類ポートフォリオを100%再生可能電力に切り替え
世界最大級のアミンメーカーであるBASFの化学品中間体事業本部は、欧州のアミン類ポートフォリオ全体において、使用する電力を100%再生可能な電力へと切り替え、持続可能な社会の実現に向けた次の一歩を踏み出す。切り替えは2025年5月に開始し、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、およびベルギーのアントワープで生産されるすべてのアミン類に適用される。

CO2換算で 年間約18万8000トンの削減見込み
この切り替えにより2025年時点で CO2換算で年間約18万8000トンの排出削減が見込まれており*1、アミン類ポートフォリオ全体の製品カーボンフットプリント(PCF)は2020年比で平均約8%削減されることになる。この取り組みは、2030年までにスコープ1と2の排出量を2018年比で25%削減するというBASFのサステナビリティ目標*2に向けた化学品中間体事業本部の重要な節目。
BASF化学品中間体事業本部欧州担当のシニア・バイスプレジデントであるヴァシリオス・ ガラノス氏は次のように述べている。
「サステナビリティは私たち自身から始まります。欧州のアミン類ポートフォリオを100%再生可能な電力に切り替えることで、持続可能な化学品中間体を提供するパートナーとして選ばれる存在を目指します。新たな標準として再生可能な電力で生産されたアミン類により、CO2排出量と製品カーボンフットプリント(PCF)をさらに削減し、市場での優位性を高めてまいります」
スコープ3排出量の削減とスムーズな移行による顧客への貢献
この取り組みにより削減された製品カーボンフットプリント(PCF)は、顧客のスコープ3排出量の削減目標に寄与する。また、新標準ポートフォリオへの移行は、製品の再認証や注文プロセスの変更を必要とせず、スムーズに実施される。BASF化学品中間体事業本部欧州アミン類担当バイスプレジデントのウォルガング・カンター氏は次のように述べている。
「私たちは再生可能な電力の導入により、サステナビリティ推進の取り組みを支援します。また、顧客ニーズに応じた新たな提案も準備しており、製品カーボンフットプリント(PCF)をさらに削減するソリューションについて議論を重ねていきたいと考えています」
持続可能なアミン類ポートフォリオの提案に向けた次のステップ
この取り組みは、BASFが今後数年にわたりグローバルな化学品中間体ポートフォリオ全体でサステナビリティを高めるための、包括的な取り組みの一環となる。また、低排出蒸気システムの使用や、メタノール、アンモニアなど製品カーボンフットプリント(PCF)のより低い主要原料の調達という選択肢は、顧客からのフィードバックをもとに、常に検討されている。このように、化学品中間体事業本部は顧客のサステナビリティ目標に貢献している。こうした取り組みは、ヒートポンプなどの新しいプロセスや技術へのBASFの継続的な投資や、再生可能な原料の調達の最適化に取り組むBASFのリニューアブル・カーボンユニット(Renewable Carbon unit)によって支えられている。
*1 削減にはスコープ1、2、3.1の排出量が含まれ、BASFの製品カーボンフットプリント(PCF)算出と各拠点における段階的な電化が始まった基準年2020年との比較で計算している。計算は2020年の同等の生産量に基づいている。BASFのPCFの算出は、ISO 14067:2018の要件およびガイダンスに準拠している。テュフ ラインランドは手法の審査において、BASF SEが開発し使用しているPCF算出ツール(SCOTT)が科学的根拠に基づいており、ISO 14067:2018およびTogether for Sustainability PCFポリシー(https://www.tfs-initiative.com/app/uploads/2024/03/TfS_PCF_guidelines_2024_EN_pages-low.pdf)に準拠し、最新の状況を反映していると認定した(ID-Nr. 0000080389: BASF SE-Certipedia, https://www.certipedia.com/quality_marks/0000080389?locale=de)
*2 BASFの気候保護目標の詳細については、以下を参照。
https://www.basf.com/global/en/who-we-are/sustainability/enabling-the-green-transformation-of-our-customers/sustainability-targets
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