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2025/4/18

【水現像フレキソ樹脂版】旭化成の「AWP」、ドン・キホーテの情熱価格「ヤバ盛りパスタ」シリーズパッケージの製版に採用

 旭化成は、2025年4月から、総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の「ヤバ盛りパスタ」シリーズ※1のパッケージ印刷において、水性フレキソ印刷※2に使用する樹脂版として、同社の水現像フレキソ印刷樹脂版「AWP™」※3(以下「AWP」)が採用されたことを発表した。

「AWP」が採用された「ヤバ盛りパスタ」シリーズ

 旭化成は、佐川印刷と協業し、水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」の組み合わせにより同パッケージにおける最適な印刷条件を確立した。佐川印刷の試算によれば、国内パッケージ印刷の主流である油性グラビア印刷と比較して、印刷工程からのCO2排出量を約60%削減できる見通し。

水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」の組み合わせによる印刷技術の採用

 水性フレキソ印刷は、溶剤インキを多く使用する油性グラビア印刷に比べ、一般的にVOC※4※4排出量が少ないこと、またインキ中の顔料の割合が高く、使用するインキ量が半分程度で済むため、乾燥工程で消費されるエネルギーが少ないことが知られている。さらに印刷樹脂版においても、水現像版は水をベースにした現像液を使用するため、VOCを含む有機溶剤の使用を避けることができ、これに伴うCO2排出削減効果も期待ができる。

 現在、日本国内のパッケージ印刷においては溶剤インキを使用した油性グラビア印刷が主流となっているが、近年は環境への意識の高まりからフレキソ印刷が注目されており、特に印刷プロセスで有機溶剤をほぼ使用しない水性フレキソ印刷への関心が高まっている。

 このたび、「ヤバ盛りパスタ」シリーズのパッケージにおいて、水性フレキソ印刷と水現像版「AWP」(下図)の組み合わせ技術による水性フレキソ印刷が採用となった。

図:製版工程イメージ

※1 「ヤバ盛りパスタ」シリーズ;ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」で展開するボリュ-ムとパスタにこだわる冷凍食品。

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※2 フレキソ印刷:弾性のある合成樹脂やゴム製の印刷版を使う凸版印刷の一種。最大の特徴として、溶剤インキを使う油性グラビア印刷と比べ、パッケージの素材を問わず、水性インキを使用することができるため、昨今、環境に配慮した印刷方式として注目をされている。

「水性フレキソ促進協議会」オリジナルの「Flexo(水性フレキソ)マーク」

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※3 「AWP」(Asahi Water washable Plate):印刷版の製作工程において、従来の有機溶剤系洗浄液から水系洗浄液に変更することで、有機溶剤の使用をなくした当社独自の製品。

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※4 VOC(Volatile Organic Compounds):揮発性有機化合物。蒸発しやすく、大気中で気体となる有機化合物(化学物質)の総称。

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