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2025/1/25
【第76回全国カレンダー展】大日本印刷、上位賞9点を含む全26点が受賞

大日本印刷(DNP)と、グループ会社で企業のマーケティング施策を総合的に支援するDNPコミュニケーションデザイン(DCD)は、「第76回全国カレンダー展」(主催:一般社団法人日本印刷産業連合会・産経新聞社)にて、今回、上位賞である経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞(合計11点)のうち9点でDNPグループの作品が受賞した。各賞の第2・第3部門*1の受賞作品は、すべてDNPグループの作品となり、受賞作品全体としては26点の受賞となった。受賞作品は、1月27日~31日に東京サンケイビル(東京都千代田)で開催する「第76回全国カレンダー展」展示会で公開される。
*1 各賞には3つの部門が設けられている。第1部門:BtoB向け企業カレンダー(企業・団体等に配布)、第2部門:BtoC向け企業カレンダー(生活者に配布)、第3部門:出版・小売販売・既成カレンダー
「全国カレンダー展」の概要とDNPのカレンダー制作について
1950年に始まり、第76回を迎えた全国カレンダー展は、印刷技術や企画・デザイン力、機能性、実用性に優れたカレンダー作品を顕彰するもの。DNPはカレンダーについて、1年を通して企業のビジョンやブランドメッセージを日常的に伝えられる重要なコミュニケーションツールであると考えている。DNPは長年、製版や画像処理等の技術、用紙選定や制作のノウハウを高め、高い印刷クオリティを追求している。こうした強みを活かすとともに、社内のアートディレクターが企画・デザイン・印刷ディレクションを一貫して行うことで、意匠性の高い作品を提供し続けている。また、アートギャラリーやアーティストとのつながりを深め、若手アーティストの支援も積極的に推進している。
今回、独自性や意匠性の高いデザイン、印刷での再現性に関する知識・ノウハウ等を活かし、企業の魅力を表現したことや、若手アーティストの支援を通じて生み出した作品などが評価され、数多くの作品で受賞した。
<受賞作品の例>
■経済産業大臣賞
○ダイキン工業「2025年カレンダーAIR 空気の声を聴く」(第2部門)

ダイキン工業が理想とする空気を、写真家・高砂淳二氏の作品を通じて伝えるために「空気の声を聴く」というテーマを掲げた。現場の空気が感じられる臨場感溢れる写真編集とデザインの工夫、豊かな色彩と階調を再現した印刷技術が特徴の作品。
○DIGRAPH「DIGRAPH plotter drawing calendar 2025 “fusion of digital and physical”」(第3部門)

クリエイティブスタジオDIGRAPHでは、デジタルと物理の融合をテーマに、プロッターを使った偶発的表現とシルバー箔押しを組み合わせた斬新なカレンダーを制作している。新たなグラフィック表現への挑戦が際立つデザインが特徴。
■文部科学大臣賞
○ミサワホーム「葛飾北斎の生涯と筆跡カレンダー」(第2部門)

「人生百歳の世に、北斎。」というキャッチコピーのカレンダー。葛飾北斎の筆跡を主軸に、ドガ、モネ、クレーの作品が3カ月ごとに登場。多彩な編集が楽しく、新千円札にもある「神奈川沖浪裏」に代表される北斎の魅力を楽しめるインテリア性と機能性を兼ね備えた作品。
○道場美秋「nostalgia 望響」(第3部門)

若手アーティスト支援プロジェクトの一環で制作したカレンダー。目の前にある事象を抽象化することで、存在することの意味を考察するコンセプチュアルなフォト作品。詩的なタイトルと相まって、何度も見返したくなる洗練された作品集となっている。
■経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞
○横浜ゴム「All Roads Lead to Home」(第1部門)

赤い車が多様な路面を走るシリーズ作品。「すべての道は家路へ」というメッセージを通じて平和への希望を伝え、ビジュアルで国境や文化を超えたつながりを表現している。
○旭化成「DISCOVERY OF WONDER(特装版)」(第1部門)

「大自然との共生」をテーマに、地球の美しさと人々の営みを温かな視点で捉え、印象的な表紙で自然と人の調和を大胆に表現。16:9のハイビジョン画角が特徴。
○シグマ「2025 SIGMAカレンダー」(第2部門)

凍った水平線に昇る朝陽と流木の静謐感を捉えた作品で始まるカレンダー。シグマ社のカメラとレンズで撮影された“ユーザー・コンテンツ”による作品集。印刷に使用する標準色CMYK(藍・紅・黄・黒)に銀のインキを加えた高意匠印刷により、自然風景の美しさを再現。
○クレディセゾン「AKAGI NATURE PARK 2025 CALENDAR」(第2部門)

クレディセゾンが運営する赤城自然園では、次世代を担うこども達に豊かな自然を引き継ぐため、長い年月をかけて植生を入れ替え、植物・昆虫・小動物がいきいきと育つ環境づくりを続けている。フォトコンテスト作品を中心に編集構成している。
○大越円香「capture 計測的美学」(第3部門)

XR(Extended Reality)技術やデジタルセンサーをもとに、デジタルとリアルの関係を探求する作家の作品集。物体との距離を測る「LiDAR」を活用してAR(拡張現実)空間を二次元(平面)で可視化し、カレンダーとして現代の感性を反映した新しいコンテンツを表現している。
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