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2025/4/16
【CHINAPLAS 2025】BASFのケミカルリサイクルソリューション「Ultramid Ccycled ポリアミド」、TE Connectivityの持続可能な開発に貢献。自動車用コネクター展示
TE Connectivity(ティーイー・コネクティビティ、以下TE、本社:アイルランド ゴールウェイ)とBASFは、「CHINAPLAS 2025」にて、BASFの循環型ソリューションであるUltramid® Ccycled® ポリアミド(以下Ultramid® Ccycled®)製の部品を使用した、TEの新しい自動車用コネクターを共同で発表した。Ultramid® Ccycled® は、アジアで調達した使用済みプラスチック廃棄物由来の熱分解油をマスバランス方式で原料に割り当てた素材であり、化石由来のバージン材料と同等の高性能特性を備えている。
TEとBASFは、持続可能な自動車産業という共通のビジョンを掲げ、長年にわたり協力を続けてきた。今回の自動車用コネクターは、業界における協力関係によって、持続可能な材料ソリューションへの移行を加速させる一例。TEは、BASFのUltramid® Ccycled® を活用することで、一定の割合の再生材料を使用した材料をコネクターに組み込むことに成功し、品質や性能を損なうことなく、化石資源の使用量削減と製品カーボンフットプリントを低減するという目標を達成した。また、TEは今後、業界の進化するサステナビリティに対するニーズに応えるため、BASFのUltramid® Ccycled® の活用範囲をさらに拡大していく。

TEのアジア太平洋地域オートモーティブビジネスユニットのシニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるトーマス・シェン氏は次のように述べている。
「TEは、コネクティビティとセンサーソリューションの分野において、世界をリードするテクノロジー企業であり、高品質かつ持続可能な、コスト効率の高いソリューションを提供することに注力しています。TEは常に技術革新と持続可能な開発を優先しています。TEとBASFの協力により、二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、材料イノベーションが促進され、サステナビリティが企業の原動力となりました」
ケミカルリサイクルでは、技術的または経済的な理由でマテリアルリサイクルされない使用済みプラスチック廃棄物を熱分解油へと変換する。BASFではこの再生原料を、通常の生産プロセスにドロップイン方式で投入することで、顧客の製品カーボンフットプリント削減目標や再生材料の含有率目標への対応を可能にしている。再生材料の割合は、第三者による監査を受けたマスバランス・アプローチに従って、認証製品に割り当てられる。
BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイト氏は次のように述べている。
「循環型ソリューションであるUltramid® Ccycled® は、BASFが統合バリューチェーンにおける原料転換に重点的に取り組んでいることを示すものです。BASFは、Ultramid® Ccycled® の他分野への応用の可能性を検討し、業界の進化するニーズに応じてお客様を支援していきます」
この自動車用コネクターは、4月18日まで深圳で開催されているCHINAPLAS 2025のBASFブースで展示されている。
■TEについて
アイルランドに本拠を置くTE Connectivityは、世界的なインダストリアル・テクノロジーリーダーとして、より安全で持続可能な、生産性の高い、つながる未来の創造に貢献している。TEの幅広いコネクティビティおよびセンサーソリューションは、広範囲の分野にまたがるものであり、パワー、シグナル、データの伝送を実現し、次世代トランスポーテーション、エネルギーネットワーク、産業オートメーション、データセンターから医療技術に至るさまざまな産業の発展に寄与している。9000人超のエンジニアを含む8万5000人以上の従業員を擁するTEは、『EVERY CONNECTION COUNTS』の理念のもと、世界約130カ国の顧客のビジネスをサポートし続けている。
■TEオートモーティブビジネスユニットについて
TEの中国オートモーティブビジネスユニットの本部は上海にあり、中国全土に10の拠点を展開している。TEは、長江デルタの中核地域に総生産面積約20万m2の7つの工場を建設し、蘇州にエンジニアリングテクノロジーセンターを開設しており、1100人超のエンジニアを含む7000人以上の従業員を擁している。現地での包括的な開発・検証能力、信頼性の高い製品品質、十分な生産能力、効率的なオペレーションにより、TEは常に業界の最前線に立ち、国内外を問わず顧客に優れたソリューションとサービスを提供している。複雑化・インテリジェント化が進む自動車用電子システムにおいて、顧客が市場で優位に立てるよう、TEは地域密着型の開発と迅速な対応を主な競争上の強みとして活用している。また、川上の原材料サプライヤーと協力し、常に材料の最適化と持続可能な利用を追求している。2024年9月30日に終了した2024年度のTEオートモーティブビジネスユニットの売上高は68億ドル。
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