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2025/7/23
【CO₂をキャッチ】「DACプラ」を開発・製造・販売するベホマル、NEDO 2025年度「SBIR推進プログラム」に採択
ベホマルは、CO₂をキャッチするプラスチック「DACプラ」の開発・製造・販売企業として、全37件の応募のうち、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する2025年度「SBIR推進プログラム(連結型)」に採択された。

事業について
ベホマルは、環境省からの研究課題「CO2 吸収・回収・分離・利用(固定)に関する技術開発」に取り組む。
同事業では、提案テーマ名「生活製品に応用可能なバイオCO₂吸収素材の物性改良と量産技術開発」として開発を行う。
現在ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)への適応は確認している。同補助事業を通じて、DACプラに適応できる樹脂の種類を増やし、その物性評価と将来的な量産に向けての開発を行うことで、DACプラの社会実装の幅を広ていく。

▼2025年度「SBIR推進プログラム」(連結型)に係る実施体制の決定について(NEDOのHP)
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100488.html

NEDO SBIR推進プログラム
NEDOのSBIR推進プログラムは、多様化する社会課題の解決に貢献する研究開発型スタートアップ等の研究開発の促進及び成果の円滑な社会実装を目的として、内閣府が司令塔となって、省庁横断的に実施する「日本版SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度」の一翼を担う。
関係府省庁等が実施する研究開発課題や研究開発フェーズは、年度毎に、内閣府ガバニングボードにより決定され、研究開発の初期段階(POC、FS)をフェーズ1、実用化開発支援をフェーズ2として、各フェーズを本事業内でのみ実施する「一気通貫型」あるいは関係府省庁等で実施する指定補助金等事業へ接続する「連結型」の2つの方法で実施する。


CO₂をキャッチするプラスチック「DACプラ」とは

見えないCO₂に、見えるアクションを。
DACプラは、空気中の二酸化炭素(CO₂)を取り込み、そっととどめておく──そんな新しい機能をもったプラスチック素材。
様々なプラスチック製品に使うことで、製品がCO₂削減に貢献できる。DACプラは、そんな時代のために生まれた。
環境配慮を“つくる側”にも“つかう側”にも伝えられる素材として、企業の脱炭素とブランド価値づくりを支える。
株式会社ベホマルについて

ベホマルは、バイオマス由来のCO₂吸収材を開発・製造し、脱炭素社会の実現に向けた機能性素材の社会実装を目指す滋賀県発のスタートアップ。大気中のCO₂を吸収・脱離する機能を持つ素材を、樹脂や塗料、インクなどに応用し、“使うだけでCO₂をキャッチできる”新素材「DACプラ」「DAC-ink™」として展開している(DAC:Direct Air Captureの略、大気中から直接CO₂を回収する技術のこと)。企業出身の創業者を中心に、実用性・量産性を重視した研究開発を進め、大学・産業界と連携しながら素材の社会実装に取り組んでいる。大量に使われるプラスチックを活用し、生活の中で少しずつCO₂を減らしていく、誰もが参加できる気候アクションを実現する。
1つひとつのプラスチック吸収量は小さく、決して製造時のCO₂排出をリセットできるわけではない。だが、大量に使われるプラスチックを利用し、少しずつゆっくりと日常生活の中で大気中から二酸化炭素を除去し、誰もが気候変動に関わり、行動出来る社会を目指している。塵も積もれば山となる、大きな力になると信じている。
”美環”は地球も自分も美しくをコンセプトに、資源循環の輪を作るという意味のベホマルの登録商標である。またこの美環を入れたプラスチックを”DACプラ”、インクを”DAC-ink”として商標を取得している。
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