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2025/6/17
【アクリルディスパージョン】BASFジャパン、六呂見事業所で製紙向け「Acronal」新グレードの生産開始
BASFジャパンは、六呂見事業所(三重県四日市市六呂見)にて製紙用途向けのアクリルディスパージョン「Acronal®」の新グレードの生産を開始した。この取り組みは、持続可能なソリューションの統合を推進し、日本の製紙業界の発展をサポートするためのもの。BASFは、グローバルな専門知識を活用し、継続的な製品イノベーションの推進により、日本市場における持続可能な成長を実現していく。
BASFは、製紙業界が基幹産業であることを重要視し、主にスチレンブタジエン(SB)ラテックスを世界的に供給している。また、バイオマスバランス(BMB)、低PCF、低臭気、食品接触認証グレードなど、さまざまな顧客市場をサポートする次世代のSBラテックスおよびアクリルディスパージョン製品を幅広く、継続的に提供している。日本市場においては、輸入ラテックスの取り扱いを拡大し、展開を加速していく。世界的なリーディングサプライヤーとして、BASFは、グローバルな開発能力と現地での技術サポートを組み合わせ、顧客に寄り添う信頼されるパートナーとしての役割を重視している。そのため、BASFでは四日市の六呂見事業所において、アクリルディスパージョンを日本国内で現地生産している。同事業所はBMB認証を取得しており、低PCF製品を通じて、国内企業に貢献するための設備を完備している。

BASFアジア太平洋地域のディスパージョン事業担当シニアバイスプレジデントであるアンドレアス・フェヒテンコッター氏は次のように述べている。
「BASFはアジアの製紙業界市場に深くコミットしており、同地域の成長と革新的な発展を支援しています。私たちは高まる需要に応えるため、アジアへの継続的な投資を行ってきました」
BASFのアジアにおける継続的な投資は、サプライチェーン強靭化と持続可能な成長の実現を目指したものである。
2021年:マレーシア、パシルグダンのアクリルディスパージョン生産能力を倍増
2022年:インド、ダヘジのポリマーディスパージョン生産能力を倍増
2023年:インドネシア、メラクの生産能力を拡大
2024年:中国、広東省の大亜湾の生産能力を拡大
BASFジャパン ディスパージョン&レジン事業部の事業部長である石山備凡氏は次のように述べている。
「BASFは製紙業界へのコミットメントを引き続き堅持し、安定したラテックス製品供給と包括的な技術サポートを確実に提供してまいります。BASFの使命は、世界中の顧客の成功に貢献する、信頼性の高い製品とサービスを提供することです。私たちは国内顧客のサポートに、六呂見事業所の活用を通じて国内ニーズに効果的に対応し、顧客の成功に貢献していきます」
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