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2025/7/28

【アクリル酸】BASF、湛江統合生産拠点における生産設備の建設工事完了

 BASFは、湛江のフェアブント拠点(統合生産拠点)において、精製アクリル酸(GAA)およびアクリル酸ブチル(BA)の工場を含むアクリル酸生産設備の第一段階の建設工事が完了し、重要なマイルストーンを達成した。この進展は、2025年に予定されている同拠点の稼働開始に向けた大きな一歩であり、アクリル酸市場におけるBASFのグローバルリーダーとしての地位を一層強化するものである。
 BASFのアジア太平洋地域、石油化学品事業本部のシニアバイスプレジデント、ビア・ダーバー・メータ氏は次のように述べている。
 「アクリル酸事業は、BASF石油化学品事業本部の基盤となる事業です。湛江の新アクリル酸生産設備の完成により、アクリル酸バリューチェーンにおける当社の生産能力はさらに強化されます。これらの世界規模の新しい生産設備によって、当社は高品質で競争力のある製品を、より短いリードタイムで確実に供給し、中国およびアジア全域で急速に拡大するアクリル酸の需要に対応することが可能になります」
 BASFのアジア太平洋地域、石油化学品事業本部の産業用石油化学品事業担当バイスプレジデントのハン・リャン氏は次のように述べている。
 「2023年の着工以来、当社のチームは、建設から工事完了に至るまで、常に最高水準の安全性と品質を維持することに尽力し、着実に進捗を遂げてきました。現在は試運転および稼働開始の段階に移行しており、2025年の本格稼働を通じて、この地域のお客様に優れた価値を提供できると確信しております」

 アクリル酸は、高吸水性樹脂を製造するための重要な原料。アクリル酸エステルの一種であるアクリル酸ブチルは、接着剤や建築用塗料、工業用塗料の製造に広く使用されている。湛江のフェアブント拠点のアクリル酸生産設備は、2025年までに稼働を開始する予定で、アクリル酸ブチル(BA)の年間生産能力は約40万トン。
 湛江のフェアブント拠点は、完成時には約100億ユーロの投資額となる、BASFにとって過去最大の投資プロジェクト。この拠点はBASFが単独で運営し、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに次ぐ、世界第3位の規模を誇るフェアブント拠点となる。

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