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2026/1/30
【アモルファス合金粉末】エプソンアトミックス、北インター第二事業所に新工場を増設
セイコーエプソン(以下 エプソン)のグループ会社であるエプソンアトミックス(以下 アトミックス)は、AIやデータセンター向けなどのアモルファス合金粉末※1の市場需要拡大へ対応するために、建物・生産設備に約40億円を投資し、北インター第二事業所にアモルファス合金粉末の生産工場を増設する。

新工場は2026年9月に着工し、2028年1月の稼働予定。新工場の稼働により、アモルファス合金粉末の生産能力を現在の年間約6000トンから、2028年度までに年間約8000トンに増強させることを目指す。また、新工場の増設によって、アモルファス合金粉末の生産ラインは現行の本社工場と北インター事業所を含めた3拠点体制となり、新工場は製品の安定供給とともに事業継続計画(BCP)の点でも大きな役割を担う。
アトミックスは、自動車、スマートフォン、タブレット、ウエアラブル機器、医療機器などにおける、さまざまな高機能部品の原材料となる微細合金粉末を生産・販売している。中でも、2004年に世界で初めて※2量産化を実現した独自のSWAP®(Spinning Water Atomization Process)法※3で製造するアモルファス合金粉末は、優れた高周波特性に加え、高い磁束密度と低いエネルギー損失の特長から、電圧制御部品の低消費電力・小型化、高周波・大電流対応などの性能を向上させる高機能材料粉末として、高い評価を受けている。スマートフォン、ウエアラブル機器、自動車産業や省エネルギー産業をはじめ、その需要は年々高まりを見せ、中長期的にもその傾向が続くと予測されている。
北インター第二事業所 金属精錬工場(2025年6月竣工)で生成した原料を使い、将来的に新工場を加えたアモルファス合金粉末の生産拠点において安定的に高品位の製品を供給し、次世代の省電力・小型デバイスの実現に貢献する。
<北インター第二事業所 新工場の概要。
所 在 地 :青森県八戸市北インター工業団地 4丁目3番28号
生産品目:微細合金粉末(アモルファス合金粉末)
建築面積:2188m2
延床面積:3085m2
着工予定:2026年9月
稼働予定:2028年1月
北インター第二事業所は、不要となった金属をアトミックスの金属粉末製品の原料として再資源化する金属精錬工場として2025年6月に竣工したアトミックス3番目の生産拠点です。お客さまへ中長期的に安定供給するため、適時、生産体制を整備している。
※1 アモルファス合金粉末
通常の合金は原子が規則正しく並んだ結晶構造になっているのに対して、物質を構成する原子の配列に規則性のないものをアモルファス(非晶質)合金という。固体でありながら液体同様の原子が不規則に密に詰まった構造を持ち、エネルギー伝導性・強度・軽量性に優れたアモルファス合金を、数十から数百ミクロン単位の微小な粉末にしたものをアモルファス合金粉末という。
※2 エプソンアトミックス調べ
※3 SWAP®(Spinning Water Atomization Process)法はアモルファス合金の量産を実現するアトミックス独自の合金粉末製造法。高周波炉で溶解させた合金に、高圧のガスと冷却水を噴射し毎秒数十万℃もの超急速冷却をすることで、アモルファス(非晶質)状態の合金粉末を製造する。アトミックスは2004年に、毎秒数十万℃以上もの超急速での冷却による凝固を可能にした独自のSWAP®法を開発し、アモルファス合金粉末の量産に世界で初めて成功した。その後もアモルファス合金粉末特有のノウハウを積み重ね、技術的に量産が難しいアモルファス合金粉末の数少ないサプライヤーとして、顧客への安定供給に努めてきた。


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