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2023/12/25

【アンコンシャス・バイアス】DNP、グループの社員3万人を対象に研修開始。“無意識の思い込み”に対処し、多様な個を活かす職場づくりを推進

 大日本印刷(DNP)は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I:多様性と包摂)を重要な経営戦略の1つと位置づけ、中期経営計画では「多様な個を活かすD&I」の実現に向けたさまざまな活動を強化・推進している。今回その一環として、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス*)に対する理解を深め、その影響に対処するため、「アンコンシャス・バイアス研修」を開始した。2023年11月30日にはDNPグループ各社の社長・役員を対象に実施し、まずは2024年度中に、国内のDNPグループの社員約3万人の受講を完了する予定。
*人は「過去の経験」や「見聞きしたこと」等に影響をうけて、何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、「無意識に“こうだ”と思い込むこと」がある。これがアンコンシャス・バイアスで、それに気づかずにいたときの判断や言動が、ネガティブな影響をもたらす場合がある。

研修の目的
 DNPグループは、持続可能なより良い社会、より心豊かな暮らしの実現に向けて、社会課題を解決するとともに、人々の期待に応える新しい価値の提供に取り組んでいる。DNPグループが価値を提供する人々はまさに多様であり、そうした価値を開発するために、一人ひとりの違いを尊重し、その違いを強みとして活かし、掛け合わせ、常に変革に挑戦している。
 社員一人ひとりがアンコンシャス・バイアスの影響に気づき対処することで、対話を促進し、一人ひとりの多様なアイデア・意見を活かす組織風土の醸成につなげ、新しい価値の創出へ挑戦する組織やリスクに強い組織を育むと考えている。

研修の概要
 DNPグループは2021年に、国内の全社員を対象として、eラーニングで「アンコンシャス・バイアス研修」を実施した。今回、「多様な個を活かすD&I」を一層推進するため、階層別に講義とワーク(実習)を組み合わせた形で、「アンコンシャス・バイアス研修」を実施する。
 社員は研修を通じて、アンコンシャス・バイアスを知り、自身のアンコンシャス・バイアスに気付き、対処することを学ぶ。また本部長、部長など階層ごとにアンコンシャス・バイアスに気づいての変化、気づいて良かったことなどを共有し、さまざまな課題等に気づきやすくなる環境をつくるとともに、継続的な研修の実施によってアンコンシャス・バイアスへの対処の定着を図る。
 研修は外部の講師とともに、本社のダイバーシティ&インクルーション推進室に所属する社員が、アンコンシャスバイアス研究所の研修講師の資格である「認定トレーナー」を取得し、社内講師として研修を推進する。
DNP各社の社長・役員等を対象とした研修の様子
DNP各社の社長・役員等を対象とした研修の様子

■受講者のコメント
・一人ひとりが多様な意見・考え方を持っていることを前提として、さらに、意見が言いやすい組織風土を醸成していこうと思うようになった
・自身の持つアンコンシャス・バイアスが、組織に所属する人たちのモチベーションに大きく影響することが実感できた
・「知る」「気づく」「対処する」をみんなが意識し実践すれば、今以上に心理的安全性の高い組織になっていくと感じられた
・まずは、このアンコンシャス・バイアスの存在に気づけたことが何よりもよかった

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