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2025/9/5
【アンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール】旭化成エレクトロニクス、人の動き・姿勢をカメラレスで検知する「AiM」パッケージと新型評価キットを提供開始
旭化成エレクトロニクスは、アンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール「AiM(Antenna-in-Module)」と、新たに開発した小型評価キットを組み合わせたセンシングソリューションの提供を開始した。このソリューションは、見守りをはじめとする人の状態検知機能の実装を検討している機器メーカーに向けて、呼吸・位置・姿勢などをセンシングできる環境を提供する。カメラを使用しないため、プライバシーに配慮したセンシングが可能。また、アンテナ設計やレーダー信号処理の専門知識がなくても、PoC(概念実証)を短期間で立ち上げられる構成となっており、スムーズな検証・導入を支援する。これにより、家電、住宅設備、IoTデバイスなど、機器メーカーの多様な製品開発において、センシング機能の早期実装と差別化に貢献する。
■アンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール「AiM (Antenna-in-Module)」について
アンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール(AK5816AIM /AK5818AIM)は、ミリ波レーダーIC (AK5816 / AK5818) とアンテナを23 mm × 23 mmの基板に一体化したコンパクトなモジュール。
多チャンネル測定と高角度分解能により、人物の位置や動き、転倒などを高精度に検知する3Dセンシングを実現する。従来は専門的な設計が必要だったアンテナ部分をモジュール内に統合することで、開発工数の削減とスピーディな導入を可能にした。

■評価キットについて
また、AiMの性能をすぐに評価いただけるよう、「AIMEZ-V」と「LUMI」の2種類の評価キットを用意。どちらのモデルも、カメラを使用せずに、呼吸・位置・姿勢・転倒といったセンシング機能を実現できる。

AIMEZ-Vは、USB、イーサネット、Wi-Fi(R)、Bluetooth(R) Low Energy などの多彩なインターフェースを搭載し、PoCの迅速な立ち上げや実装検証に適したモデル。オンラインでの購入にも対応しており、スムーズな導入をサポートする。限られた開発リソースでも、短期間での評価・検証が可能。

LUMIは、高性能SoCを搭載し、大容量データ処理や機械学習を活用した高度なアルゴリズム開発にも対応。より高度なセンシングニーズに応えるモデルとして、さまざまな開発スタイルに柔軟に対応する。
これらの評価キットでは、PoC立ち上げやアルゴリズム評価を迅速に行えるよう、基本ソフトウェア環境を整備している。さらに、独自アルゴリズムの組み込みにも対応しており、製品開発の初期段階からPoCの立ち上げをスムーズに行うことが可能。
主な適用分野は次の通り。
•家電製品(空調、照明、テレビ 等)
人の在室状況や動きに応じた自動制御が可能となり、省エネ性の向上やユーザーの快適性向上に貢献する。例えば、在室時のみ空調や照明を稼働させることで、無駄な電力消費を抑えることができる。
•住宅設備機器(モニター、セキュリティ機器、浴室用センサー 等)
カメラを使用せずに人物の動きや転倒を検知できるため、プライバシーを確保しながら、防犯や見守りを含む異常検知を高精度に実現する。特に、浴室などカメラの設置が難しい空間でも、安心して見守り機能を導入できる。
•IoT見守り機器、エイジテック関連製品
高齢者の呼吸や姿勢、転倒などを非接触で検知できるため、介護負担の軽減や迅速な異常対応に寄与する。プライバシーに配慮しつつ、在宅介護や施設での見守りを支援する。
「Wi-Fi」はWi-Fi Allianceの、「Bluetooth」はBluetooth SIG. Inc.の登録商標。
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