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2025/2/13
【インド市場】ユニ・チャーム、アーメダバード工場を竣工
ユニ・チャームのインド現地法人Unicharm India Private Limitedは、アーメダバード工場(インド西部グジャラート州)を竣工し、2025年2月より稼働する。アーメダバード工場は2022年に火災の被害を受けたため、再建を進めてきた。この新工場の稼働により、同社のインドにおける生産拠点は3箇所となり、さらなる安定供給と、現地ニーズに即した商品やサービスを提供する。

ユニ・チャームは2008年にインド法人を設立し、2010年にニムラナ工場(インド北西部ラジャスタン州)、2015年にスリシティ工場(インド南部アンドラ・プラデシュ州)を竣工・稼働した。さらに、2019年にはアーメダバード工場を新設し、生産体制を強化したが、2022年に火災により被害を受けたため、再建を進め、このたび2025年に新たな工場として竣工した。 これにより、ユニ・チャームはインドにおける生産・供給体制を一層強化し、より多くのユーザーに安定した商品提供を実現できる体制を整えた。
インドの年間出生数は約2300万人と日本の約28倍に達し、総人口も約14億人を超える巨大市場。今後も拡大が見込まれるこの市場において、ユニ・チャームはコーポレート・ブランド・エッセンスである “Love Your Possibilities” のもと、インド社会全体の豊かさと共生社会の実現に貢献する企業として挑戦を続けていく。
■環境と安全性を両立した最新鋭工場の推進
ユニ・チャームは、中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030」を策定し、重要課題の1つとして「気候変動対応」を掲げている。このたび竣工したアーメダバード工場では、環境負荷の低減に注力している。また、最新鋭の防火対策を施し、安全性を大幅に向上させている。
◆安全性の強化
・高度な防火設備の導入により、火災発生リスクを低減。
・分棟型の工場とすることで施設全体の耐火性能を向上し、万が一火災が発生した場合でも被害を最小限に防ぐ。
・社員の防災訓練を強化し、防災意識の向上を図るとともに、安全管理体制を徹底。
◆環境への取り組み
・排水中の水分を分離・圧縮し、固形物と水分を効率的に処理するDehydrator(脱水装置)を導入。
・今後太陽光発電設備の導入を推進するため、3万5000m2の設置スペースを確保し、再生可能エネルギーの活用を拡大予定。
こうした取り組みを通じて、2030年までに事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーへと切り替えることを目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく。
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