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2024/8/7
【ウェアラブルデバイス】サトーセン、液体金属を使用した伸縮自在なストレッチャブル基板発売
サトーセンは、液体金属を使用した特許構造により伸縮を繰り返しても安定して電気が流れる「ストレッチャブル基板」を2024年7月に販売開始した。
近年、高齢化や感染症の世界的大流行などを背景に健康管理への意識が急速に高まってきている。時計型や指輪型など様々な形状のウェアラブルデバイスが開発販売されているが、昼夜問わず常に健康状態をモニタリングするためには、今よりも更に柔軟で装着時に違和感のないデバイスが必要になる。同社は人々の生活に密着したデバイス実現のため、伸縮可能で超柔軟な回路基板“ストレッチャブル基板”を開発した。加えて、液体金属を回路材料に使用することで、伸縮や変形による回路へのダメージを抑制することに成功し、長寿命化も実現した。
ストレッチャブル基板の特徴は次の通り。
1.超柔軟
伸縮性のあるシートと導電材料を使用することで、伸縮や屈曲時にも導通を確保。凹凸や曲面にも追従できるため、ウェアラブル用途に適す。
2.高耐久性
従来の伸縮基板の課題となっていた繰り返し伸縮時の抵抗値変化の増大を、液体金属を回路材料として使用することで大幅に抑制。これによって、10,000回以上の連続伸縮にも耐えられる高い耐久性を実現。
3.サステナブル
従来の回路基板製造と異なり、水を使わない100%ドライ工法で作製。これにより回路層/絶縁層形成の工数が約60%削減(同社比)され、廃液の発生もゼロに。
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