アーカイブ情報

2024/4/9

【CFP】サステナブル経営推進機構の「SuMPO/Internal-PCR承認制度」、ユニ・チャームが初の承認取得

 サステナブル経営推進機構(SuMPO)は、「SuMPO/Internal-PCR承認制度」にて、ユニ・チャームの製品別カーボンフットプリント(CFP)社内算定ルールをInternal-PCRとして承認した。これにより、より高い信頼性と妥当性を兼ね備えた製品のCFPの算定が可能となる。CFP情報をサプライチェーン上でのコミュニケーションへの活用や製品単位での排出量削減など、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが一層促進することが期待される。なお、今回の承認は「SuMPO/Internal-PCR承認制度」初の承認となる。
 昨今、サプライチェーン間で製品単位のCFP情報のコミュニケーションが加速しており、カーボンニュートラルの実現に向けて企業が組織全体の排出量削減に取り組む中、サプライヤーや顧客間で製品単位のカーボンフットプリント情報の受け渡しが始まっている。一方、そのための基盤である算定およびデータ収集ルールが未整備の企業も多く、「安定した品質で効率的な算定を実施できない」「担当者の力量によって算定結果の品質や開示情報の情報量に差が生じる」などの課題を認識している企業が増えており、信頼あるCFPの算定およびデータ収集ルールの策定が求められている。
 このような社会情勢を踏まえ、自社製品のCFPトを可視化できる仕組みに必要な信頼性と妥当性の高い算定およびデータ収集ルールの承認に向けた実証事業を行い、2024年3月30日に「SuMPO/Internal-PCR承認制度」に基づき、製品別カーボンフットプリント社内算定ルールをInternal-PCRとして承認した。
 これにより、自社の製品に関するCFPをISO14040及び14044に則ったInternal-PCRを用いて算定することで、より高い信頼性と妥当性を担保しつつ、コミュニケーションが可能となる。
 SuMPOはこれからも中立かつ公平・公正な機関として「カーボンニュートラル時代の共通言語」であるCFPを普及させるサービスの強化を図っていく。
■SuMPO/Internal-PCR承認制度とは
 信頼性と妥当性の高いInternal-PCRを構築・運用することにより、カーボンニュートラルへ向かうための自社製品の環境情報の可視化と環境情報であるCFPを用いた社内外コミュニケーションの促進に活用いただくことを目的としている制度。

Internal-PCR承認制度の体制イメージ図

 承認を取得することによって、次の効果が期待できます。
・EPDや各種業界等の算定ルール策定において多数の経験を有するSuMPOがInternal-PCRを審査・承認するため、高い信頼性と妥当性を担保することができる。
・企業内の算定ルールが言語化される。
・社内の統一算定ルールが作れる。
・算定ルールの言語化に伴い、LCAの知識や情報開示の理解力が向上する。
・スモールスタート(試行的に特定のサイトや特定の製品群に限定するなど)により社内の基盤固めが可能となる。
・「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」や「SuMPO環境ラベルプログラム」への応用が可能になる

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP